今週の 『生徒会役員共』 「#594」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 は、古谷サチコたち生徒会OGたちと、天草シノたち現生徒会メンバーが交流する話!

相も変らぬ下ネタも炸裂する割に、ほのぼのとした雰囲気が続く良い話だー。

そんな 「#594」 の感想。


扉絵は、桜才生徒会OGである南野ナツキ。

既に子持ち、という本編のネタの補足情報を先出しするために選ばれたのかなあ。

単にOGの3名の中からたまたま選ばれただけかもしれないけれど。

生徒会役員共』 では希少な人妻ポジション……という考えがよぎったけれど、そうでもないか。

そもそも萩村スズ母が準レギュラーくらいの頻度で登場してる。

登場回数を考えなければ、津田タカトシの母親に道下先生、ふじのあすかちゃんの母親もいる。

むしろ人妻ポジションの登場人物は結構多いな?

保護者というより年の近い母親枠というのが、南野ナツキのオリジナリティか。

幼な妻枠とも言える。


開幕 【びっくり】 は、天草シノの勘違いネタ。

というか津田タカトシによる言葉の足りなさで、天草シノをドキドキさせてしまう展開である。

津田タカトシは持ち前の鈍感さやらで、天草シノたちをドキドキさせるのが上手いな!?

単行本18巻#516」 では、萩村スズの写真で周囲をドギマギさせていたしさー。

オチのあわあわ慌てふためく天草シノは、純粋にかわいらしすぎるぞ。

普段なら下ネタのボケに繋げていそうなとこなのに、その余裕さえないほど不意を衝かれたみたい。


続く2本目 【今気づいた】 では、写真の誤解は解けた模様。

津田タカトシの見ていた写真はたしかに天草シノの写真だけれど、昔の桜才生徒会の写真であったとさ。

1年生当時の天草シノと七条アリア、ついでにひょっこり顔を出している畑ランコの姿も見える。

ちなみに畑ランコは今回全然関係しない。

畑ランコの出たがり感を出してきてる感じがあるなー。

そして1年生の1学期当時での七条アリアは、お胸が平坦であったという衝撃の事実が判明。

4月24日から11月1日の半年程度で、バストサイズが急激に成長したようだ。

ちょっと検索してみるに、こういう急成長は実際にあるらしい。

出産後に胸が小さくなったと言ってた南野ナツキも、今後また大きくなる可能性あるってことじゃないですか!


3本目 【JKサチコ】 では、生徒会OGである古谷サチコが登場だ。

もはや定番、高校生時代からこぶ茶につけ物でリラックスというご老人の雰囲気を見せるネタ。

七条アリアの下ネタ空耳よりもおなじみ感があるね。

次の4コマで写真と同じようにお茶を飲んでいる小ネタも光る。


4本目 【JKカヤ】 では、生徒会OGである北山カヤが登場だ。

生徒会のアルバムを見付けた天草シノたちが、OGの古谷サチコたちに連絡を取ったのかもだな。

高校生時代と現在で、一番外見が変わっている北山カヤ。

黒髪ツリ目メガネというツン系委員長みたいな高校生時代の外見は、こちらが見せかけであったと判明だ。

大学デビューしたわけではなく、素を隠していただけだった模様。

「おカタい生徒会がベッドで乱れるギャップをやりたかったんだケド」 って!

北山カヤ在籍当時の桜才学園は女子高だったのだから、そりゃまあ機会には恵まれにくかろう。

というかこのネタ、北山カヤが処女という可能性を残すネタなのか!

てっきり横島ナルコ先生と同じに、実際やってる側の下ネタ側ポジションと思っていたけど!

この態度で未経験は無いでしょと思ってたけど、断定できるネタは今まで出てないのだよな……


5本目 【JKナツキ】 では、生徒会OGである南野ナツキが登場だ。

OGの3名に4コマを1人1本ずつ割り当てられる綺麗に配分された展開だー。

3人が3人とも主役だよ。

そしてこの南野ナツキのネタは、今回何気に一番破壊力がある下ネタじゃあないですか?

ただ、がに股で写真に写っているだけ。

それだけなのに、次のコマで我が子を抱いていることで、何があったか分からせるインパクト!

リアリティがあるというか、思わず想像してしまうというか!

「この時は諸事情でお股が痛くて」 を具体的に言い表さずとも伝えるパワーだ。

この4コマの衝撃力増強に繋がってるのは、南野ナツキの相手がおそらく学園外の大人だろうと感じられる点もあると思う。

「初々しさを卒業」 というオブラートに包んだツッコミもまた、起きたことの輪郭を浮き彫りにする上手さがある。


つーか、激レアじゃないかこれ。

氏家ト全先生の漫画には、未経験から経験豊富まで様々な登場人物がいるけど、連載途中で初体験する例は皆無に近い。

桜才カップルの馬川ヨシオと花巻ナオは途中で初めてがあったはずだけど、作中ではまるでその様子を感じさせなかった。

でもここの南野ナツキは違う!

マジでその初めてから間もない様子を見せてきておる!

今までにない氏家ト全先生の漫画描写のひとつでしょ、新境地だ。


最終ページ6本目の 【さいこうの一枚】 は、全員集合の8コマ漫画だ。

このラストの構成、美しすぎか?

桜才生徒会OGたちと現生徒会メンバー全員が携わって、後半4コマはOG3名が1コマずつ、ラストを天草シノたち4人が締める!

旧生徒会長がアルバムに残すため現生徒会の記念撮影をするシチュエーションも良い感じかよー。

後輩の緊張をほぐすため先輩が一肌脱ぐ、という構図も素敵だよね。

ここで一肌脱ぐのが、マジの脱衣になるというのが 『生徒会役員共』 らしさだろう。

しかもただ脱ぐだけでなく、"無様エロ" というエロワードを選び出せるところが氏家ト全先生の凄さだ。

ただのダジャレでない下ネタギャグ漫画家の面目躍如でしょ。

北山カヤが脱いで、南野ナツキが隠し、古谷サチコは気にせず撮影する。

生徒会の日常の一コマが垣間見えるような連携プレイでしょ。

秀逸すぎる。

そして天草シノたちはツッコミで見事いい表情で写真に収められるというほのぼのエンド。

えっ、何これすごい。

氏家ト全先生の下ネタと非下ネタのほのぼの感が最高の配分で合わせ混ぜられたベストのネタか!?

「じゃあ北山さん笑わせてくださいよ」 のセリフを津田タカトシが言うのも良い。

過去に何度か北山カヤにからかわれてきた津田タカトシだから、ここぞとばかりに言ったのだろうなあ。

過去の積み重ねを感じられるネタでもある。


今週の感想終了。

全然関係ないけど、今週の週刊少年マガジンが52号だということにビックリした。

週刊少年誌で52号が発売されるのは11月下旬、つまりもう今年も終わりが近いってことだよ。

年末感があるなあ。