『生徒会役員共』 「#517」 感想、17巻とOAD付き限定版17巻内容紹介

・既に1週間遅れの感想ですが、この4月17日には 『生徒会役員共』 の単行本17巻も同時発売!

限定版OADなどの感想も後に書きます。


そんなわけで、『生徒会役員共』 「#517」 の感想。

この回は萩村スズと津田タカトシがメインと言えるエピソードだ!

扉絵にかかる 「〇〇〇の握り方!!」 、下ネタと思わせてどう誤解させる本編かと思えば本編とは無関係だった。

本編の内容はペンの持ち方である。

じゃあこの 「〇〇〇の握り方!!」 は普通に下ネタってことっぽいな。


開幕 【スズ指導中】 から萩村スズが可愛らしいなーというネタ。

……と思ったけどこれ、よく見ると津田タカトシの方が何か可愛らしい挙動を見せてる。

オチの 「><」 って目になって焦る様子、それ津田タカトシもするのかー。

2コマ目 「そ?」 ってどことなく上品な言い方を津田タカトシもするのかーともビックリしたし。

「そ?」 って言うのは七条アリアだけ、他に言うとしても天草シノくらいと思ってた。


津田タカトシの鈍感っぷり、ここに表れり! という感じの2本目が 【ふところのスズ】 だよな!

すごい爆弾発言がでてきちゃった。

萩村スズが3本目の 【通りすがりの畑さん】 へと続いて呆けた顔をしちゃうのもそりゃ納得だー。

この場に天草シノや七条アリアが居合わせる展開であっても 絶対面白くなってたであろう神シチュエーションだわ。


この展開はここらで打ち止めかと思えば、4,5本目と続いて最後までこの展開なのは予想していなかったな。

【先送り】 、そういう行為に最も寛容そうな七条アリアがここでは微塵もそう感じさせない真面目っぽさで笑う。

まあ続く 【タカトシとペン】 では速攻で下ネタ的な発想に繋げちゃうわけですが。

畑ランコがその可能性をメモ取ろうとしてるのも笑っちゃう。


ラストの 【オチ】 、畑ランコがつまらなさそうな顔してるとこ好き。

この騒動の張本人なのに何という表情しているのか。

でも騒動にならなかったら、津田タカトシが撮った写メを萩村スズ自身が見るオチに至らなかったのかもな。

そう考えると畑ランコは、萩村スズにとってもよい働きをしたのかもしれない。


・本編感想に続いては、1年と1ヶ月ぶりになる単行本の紹介だー。

そう、2019年4月17日には氏家ト全先生の単行本、『生徒会役員共』 第17巻が発売となりました!

やったぜ。

更に17巻では、OAD付き限定版も同時発売。

そんなわけで単行本の詳細を以下にまとめたよ。


まずはコミックス17日巻の収録内容から。

週刊少年マガジン掲載分の収録は、「#457」 から 「#487」 まで。

天草シノと魚見チヒロが津田家に泊まる話から、パリィ・コッペリンも交えてお月見する話までだ。


ちなみに、登場人物紹介ページのページ数は2ページのままだ!

紹介される人物にパリィ・コッペリンが増えたのに、レイアウトを変えてどうにか2ページに収めている。

収めたとはいえ紹介から漏れてる人もいて、広瀬ユウや中里チリ、青葉トオリは含まれていない。

うーむ、せっかく連載時の柱の登場人物紹介に青葉トオリが出てくるようになったのに……

まさか広瀬ユウまで漏れるとは思わなかった。


17巻では巻末おまけとして、桜才バカップルであるヨシ君ナオちゃんの1ページ漫画が描きおろされている。

というかこのおまけマンガ、ヨシ君ナオちゃんのフルネームを紹介するための漫画じゃあないか!

マジかよ、なかなかの好待遇だな!?

出島サヤカや古谷サチコとか、アニメ化や劇場版化するから下の名前が付いただろう登場人物もいるのに。

これから先にフルネームで呼ばれることがあるのか分からないこの2人が、おまけマンガで名前紹介されるとは……

出島さんにも七条アリアに何故か 「サヤカちゃん」 とか呼ばれるだけのおまけマンガが来てほしいぜ……

ちなみに2人のフルネームは、"馬川ヨシオ" と "花巻ナオ" だった。


そして17巻の最大の見所は、ある意味で表紙だと言えるかもしれない。

17巻の表紙は通常版がパリィ・コッペリン、限定版が七条アリアとパリィ・コッペリン。

17巻表紙の4コマで津田タカトシが言ってる通り、巻数にちなんだポーズを取るのが歴代 『生徒会役員共』 の表紙だ。

ところが今回、数字を表すポーズをパリィ・コッペリンが完全無視!

ポーズばかりか、デフォルメで表紙を飾る事になったのも初めてだし型破りだー。

おかげで表紙をめくったところの1枚絵 (通常版表紙と限定版表紙を組み合わせた絵) が、カオスなことになっている。

はたしてこの表紙は、今回限りなのか?

それとも前例となって、18巻でも巻数を表さないポーズになるのだろうか……?

18といえばR-18、18禁を連想させる数字でもあるし、18歳未満禁止に寄せてポーズは取らなさそうな気もする。


カバー折り返しには、作者コメントと描きおろしキャライラスト付き。

17巻の描きおろしキャライラストは、ヨシ君ナオちゃんあらため 馬川ヨシオと花巻ナオだ。

ちなみにカバー下は、表紙・裏表紙と同じ絵。

氏家ト全先生の作者コメントは、次の通り。



17巻出ました。

パリィは当初、期間限定キャラにしようと思っていましたが、

なんやかんやでレギュラーになりました。

よかったね。


パリィ・コッペリンにこのような裏事情があったとは!

全く想像しなかったぜー。

パリィ・コッペリンは氏家ト全先生のコメントで新登場を予告された、珍しい登場人物でもある。

なかなかにイレギュラーな経緯を背負っているようですね。


そして次巻18巻の発売予定は、とっくに告知されている通り、2019年8月16日の発売予定。

引き続き、OAD付き限定版アリだ。

収録される内容は、ちょうど2019年4月分あたりまでとなるのかなー。

すると単行本19巻は、令和で最初の掲載から収録となって、元号的にキリが良いのかもしれない。

元号的にキリを良くする意味は分からないが)


18巻表紙を飾る登場人物は誰になるのだろう?

広瀬ユウってのが妥当なところだろうが、個人的には青葉トオリを推したいところだ!


そういえば、17巻の発売まで間が空いた理由を、氏家ト全先生はこのように語っていた。



17巻の発売はODAがすごい(希望的観測)ので少し時間があきます。ごめんね。


漫画本編の都合ではなく、OVA側での都合で発売日が先になったみたいだね。

OVA付き限定版の発売は決まっていたが、GoHandsの制作スケジュールが空かず間が空いた」 的な理由があるのかも。

個人的には、2019年春からテレビアニメ 『生徒会役員共』 3期が放送するから説を唱えていたが……

まあその説は外れであった。


ほか、いつもなら単行本化にあたっての変更点も挙げているところですが、今回は後日にということで……


・最後に、『生徒会役員共』 17巻限定版に付属のOADをご紹介。

OADジャケット表紙は、森ノゾミと広瀬ユウ。

こちらの表紙は律儀に指を合計7本立てて、17巻であることをアピールしている。


OADの収録時間は、およそ30分。

生徒会役員共*』 第23話と銘打たれているOADだけあって、TVアニメ1話分だ。

TVアニメのBD/DVDには ピュアver.(P音あり) と思春期ver.(P音なし) の2種類があったが、

OADの内容は思春期ver.のみにつき、OPの轟ネネのバイブのモザイクは無いし、ピー音で伏せられていない言葉も多い。


感想。

まず、オープニングのスタッフ一覧から千葉素久さんの名前は消えたままだ。

お名前で検索したら2018年には漫画編集者の業務とは思えない仕事もされてるようだし、異動されたのかもしれない。


冒頭部分、劇場版の映像をそのまま使いまわしているシーンが十数秒とか続くのはビックリした。

再生するDVDを間違えてしまったかと思ったぜ (言い過ぎ)

まあ映像は同じ (はず) でも、音声は違う。


音声と言えば、今回はセリフの小ネタが多かったと言えそうだ。

原作にあるセリフではなく、アドリブだったり背景モブ生徒のガヤガヤした日常会話だったりに耳が反応しちゃう。

声優名をモロに生徒の名前 (?) として会話に使ってるシーンとかいきなりマジかって思ったし。


美術教師の姿は、まあ見ての通りにアニメオリジナル。

そういや原作では美術部が舞台となった下ネタは何度かあるのに、美術の先生は一度も姿を見せていないのだなあ。

アニメオリジナルと言えば、シャワーシーンを予感させておいてからの大門先生はお約束とはいえ吹いた。


映画コンテストのシーンでは、天草シノの履歴書が登場したり。

ただ一人誕生日が判明している登場人物だから天草シノが選ばれたのかもしれない。

ちなみに履歴書には、住所も書かれていた。

「〒252-0318 相模原市下亀門町356-19」 だと。

実際の 「〒252-0318」 は、「神奈川県 相模原市 南区 上鶴間本町」 なので、この地名のパロディか。

356-19の意味は何だろう?

356丁目は無いし、パロディとか語呂合わせでもなさそうだけれど……


一番びっくりしたのは、時カオルのブラ透け。

これイメージとかじゃなくて実物のトッキーのブラだよね? 良いんだ……

テレビアニメ1期では、製作スタッフに氏家ト全先生からパンチラは描かないようにとリクエストがあったそうですが。

まあもはや、氏家ト全先生の漫画で最終回でないのにパンツがモロで描かれたこともあったし、時代は変わったのかもしれない。


時代は変わっても、教室などの背景の設定は変わっていなかった。

轟ネネのいる部屋のバックに氏家ト全先生フィギュアとか今も描かれていて懐かしかった。

そういやこの氏家ト全先生の自画像、今ではもう新しく目にできるのは単行本新刊だけなのだよなあ。


そういや未遂に終わるベッドシーン、三葉ムツミはどういう心境で撮影をみつめていたのだろう。

萩村スズの心境は分かりやすいし、七条アリアの楽しそうな心持ちも分かるけど、三葉ムツミにとってはどうだったのか。

自身の思うベッドシーンとかけ離れててそういう行為だと分からなかった、という解釈はさすがにピュアすぎるかー?


そしてアニメで初登場、広瀬ユウ。

原作初登場時は男子と見間違えるのを前提としたような感じでしたが、アニメでは普通に女子生徒と分かる登場だ。

まあそこよりも、個人的にはアニメ版の青葉トオリを気にしたい。

アニメ版の青葉トオリ、何故か髪は軽やかだし瞳もキラキラしていて、何か一人だけ昔のアニメの美少女キャラっぽいのだよなー。

90年代アニメかよ、って感じある。

何故か原作イメージと一番違うことになってしまっている、何故なのか。

そして今回ちゃんとセリフがあるのに、またしても青葉トオリはスタッフロールに名前が無い。

作中にも青葉トオリの名前がフルネームで登場するのになあ?

何故……


OADとなっても、コンテスト出展作品となった映画の内容の詳細は不明だ。

この内容、原作でも絶対いつか詳しく描かれると思っていたのに、結局ほぼ不明に終わったままなのだよな。

それはそうと、桜才映画部の話では轟ネネの音声ネタは特に好きなのできちんと入っていて良かった。


あとまあ、やっぱ作画っていうかキャラデザっていうか?

制作スタッフのどこをどなたが担当してるのか知らないけど、何かしばらく前から丸っこい絵柄だよね。

視聴者全員の好みの割合は知らないが、個人的には昔の方が良かったな。


ちなみにどうでも良いことですが、萩村スズの吹き出しにあった円周率の数値は正しいものだった。

とりあえず17巻の感想はそんな感じです。