やっぱ30分では無理があるよなあ

・アニメゴルゴ13の感想。『世紀末ハリウッド』 。

あらすじだけなら原作そのまま、差異は無し。

ただし100ページ超のエピソードが30分に収まる訳も無く、枠に入るよう大きくカット。


色々端折った影響で、

「どうして映画にそんなにしてまでこだわるの?」

「ビルに立て篭もるほどの必要性は無いよね?」

「命を代償に取られるほどに、ゴルゴのノウハウ教わってたっけ?」

などの疑問への説得力が 物の見事に低下した。

何故ならそれは、省かれた箇所こそ 説得力の裏づけとなるシーンだったから。


ラストも黒幕射殺で終了となり、

『ロックフォードの野望』 のように、締まる終わりも締まらず終了。

それに今日の場合なら、

「他の誰かが 今度こそは と標的を再度狙うのでないの?」 と 別の疑問も生まれてる。


悪いところはそれくらい。今回メインはアクション部分。

原作については 「ゴルゴ13シリーズで、アクションものの最高峰」 だと思ってる。

そこはアニメも、尺の短さを考えなけりゃ 満足できる内容だった。

アニメ単独で観たのなら、今回は全話通して観ても 出来の良い部類に入るかと。


こいつをもしも1時間スペシャルでやっていたのなら 本当面白かっただろうに、と惜しんだよ。