『世紀末ハリウッド』 来た!

・そういえば、先週のゴルゴ1313日の金曜日の放送だったのに、

これに絡めたエピソードではなかったな。

それとも、来月13日(金)に 13日の金曜日ネタがあるエピソードを放送するつもりなのだろうか。


そして次回のアニメゴルゴ13の放送予定が、なんと 『世紀末ハリウッド』 ! ナイスチョイスだ!

『世紀末ハリウッド』は、俺が思うにアクションモノのゴルゴの最高傑作。

是非とも動きのあるアニメで、1時間スペシャルくらいでやってほしかったんだよね。

さすがに1時間スペシャルでは無いようだけど、

予告編を見る限り 作画やアクションにも期待が持てそうで、次回はマジに楽しみだ!


そんな訳で、今週のアニメ版ゴルゴ13の感想。『36000秒分の1秒』 。

まるで去年4月の放送開始当初のように酷い出来だったかと。


「36000秒間 (10時間) も同じ姿勢をキープし続ける よく分からない狙撃スタイルと、

このスタイル完成に向けての 準備の様子の回想シーンが同時進行し、

一番最後に依頼者からの説明シーンが回想され、全ての謎が解き明かされたところ狙撃!」 という構成が、

原作の時点で既に完成形だったと思う。

依頼者による狙撃方法説明は、死を待つばかりの依頼者が息も絶え絶えに語る様もあり、

一番盛り上がるだろう場面なのになあ。


アニメ版が酷かった原因は、この依頼シーンを最初に持ってきた事だろう。

折角のクライマックスが劣化してしまったよ。

また、依頼者による狙撃方法説明シーンが最初に回想され、順を追って説明されたおかげで、

36000秒も同じ姿勢をキープし続ける事にどんな意味があるのかと 視聴者に興味を持たせる謎要素が消失。

それに 「同じ姿勢を維持する事はこんなにも大変なんだよ」 って話は後からやっても、

「それでもゴルゴならなんとかしてくれるでしょ」 と思えてしまうかと。


また、タイトル 『36000秒分の1秒』 を、着弾にあわせてセリフとして被せる演出はたしかに熱い。

けれどこれも、36000秒の意味が明かされていなかった場合のみ通じるものだと思うなあ。

ちなみに、原作でも36000秒 (10時間) というフレーズは事前に登場していたけれど、

登場した時点で10時間を必要とする理由は触れられておらず、

盛り上がりを損ねる出現にはなっていなかったかと。


細部もおかしい。

勝ち目の無いはずのゴルゴが立ち上がるのを見た敵が、

「さすがゴルゴ13。諦めが……」 と言うのが原作。

アニメ版は何故かここを 「諦めが早いのも超一流の〜」 と続けた。

これに続く言葉は 「諦めが悪い」 ではないの?

この改変を受けてか、「俺のようなただの一流では、ゴルゴのような超一流には適わない」 のセリフの、

「超一流」 のくだりが変更されていた事も好きじゃあない。