エクストリーム麻雀マンガ

週刊少年チャンピオン連載 『ギャンブルフィッシュ』 の原作者、青山広美先生のマンガを読んだよ。

『バード 〜砂漠の勝負師〜』 全2巻。


伝説の雀士である 「蛇」 に、ラスベガスの天才マジシャン 「バード」 が挑む! というあらすじ。

全自動麻雀卓に天和を積み込める 「蛇」 の悪魔の指先を、「バード」 は打ち破れるのか!?


麻雀には疎いのでメイン部分はともかく、

ギャンブルフィッシュ』 の原作者が青山広美先生であるのだなあと、しみじみ納得できる内容でした。

特に凄まじいのが 「蛇」 でして、

一見 『ギャンブルフィッシュ』 で言えば五木島を連想させる風貌をしておきながら、

その内面は、阿鼻谷を超える危険人物。

というかアヴィは目的のために主人公の指を切り落としたりもする人間だけど、

「蛇」 の場合は、人間を分解する事をどうとも思っていないようなので怖い。

中でもヒロインの般若沙良にトラウマを残した残虐行為は忘れがたいよ!

「思い出した 沙良ちゃん人形だろ?」 の意味が分かった時は震えた。

「『蛇』はわけもなく人を殺したりはしないんじゃなかったのか!?」「半荘終わるまではな」 の会話は好きです。


その他に、トリックを使うキャラの微塵も負ける気配を感じさせない雰囲気、

ライバルキャラである 「蛇」 のキャラ立ての仕方、

さすがにちょっと都合が良すぎるようなと少し疑問なトリック組み立ても含め、

青山広美先生らしさを存分に感じ取れる仕上がり。

ギャンブルフィッシュ』 好きな人にはお薦めのマンガでした。