COPPELION作者井上智徳先生がTV出演! マンガノゲンバ視聴レポ

井上智徳先生が、『マンガノゲンバ』 に出演。

番組を見れたので、その視聴記録とか書いてみるよ。



いきなり井上智徳先生が素顔で登場の巻。

マンガ製作で汚れるからなのか、エプロンを付けて作業しているみたい。

「作者ノゲンバ」 というコーナーで取り上げられたので、

COPPELION』 だけにでなく、井上智徳先生にもスポットライトが当たった次第。



3分以上も時間を使って、『COPPELION』 の基本設定を丁寧に説明。

世界観とか知らない人も、これ一発で話についていけるってものです。多分。

そして既刊のコミックス全5巻も、一瞬だけ画面に登場。

小津姉妹が全国のお茶の間に放送された瞬間だー! 超小さいけど。


井上先生の子供の頃の写真とかも放送された後は、井上先生へのインタビュー。

「 (影響を受けた漫画家は) 手塚治虫とか宮崎駿とか」 とのこと。

テーマとエンターテイメントの融合した作品を見て、

マンガでこんなことも出来るのか! と感じたことが、特に強く影響を受けたことだとか。

ジブリっぽい」 という感想をたまにみるけど、それは本人も自覚している事であるみたい。


また、もともと絵を描くことが好きで、漫画家に興味を持ったのは小学生の頃だけど、

本格的に漫画を描き始めたのは大学生になってからだとか。



デビューのきっかけになったらしい、ヤンマガへの投稿作 『地獄の門』 。こんなマンガも描いていたのか。

短いページ数でまとめる構成力、新人離れした高い画力が評価のポイントだったんだって。

担当者からのメッセージには、

「リアルな現代日本等も描いて表現の幅を広げれば、痛快娯楽傑作も創れる才がある人だ」 とある。

その通りになったよなあ。



COPPELION』 誕生秘話!

単行本1巻の表紙にもなっているこのイラストが、『COPPELION』 の週刊連載を決定付けたのだとか。

いわく、「廃墟と化した東京を行く女子高生」 との発想を膨らませて一枚絵に描きあげて提出してみたら、

「これでやりましょう」 と担当編集者さんが二つ返事で週刊連載を決めたとか!

月刊連載かと思っていた井上先生は、「嬉しいというよりも、週刊連載で大丈夫なのかな? と」 とかびっくり。

なんというギャンブラーだろう!

まあそのギャンブルに勝ってくれたからこそ、今の 『COPPELION』 があるわけだけど。



ヤンマガ編集部での打合せの様子。

井上先生側にあるノートPCに映っているのは、今後のあらすじを書いた 「あらすじ.doc」 ドキュメント。


……あれ、内容も読めるぞ。

えーと、なになに…… 「京都会議。アメリカ首相と密談する〜」 って、今後のネタバレじゃねーか!

なんてもんを映してくれるんだNHKは。

プロット段階だから変更はあるかもしれないけど、あのキャラが生きてるとか分かっちゃったよ。



「編集部まで往復する時間が勿体無いから」 と、編集部内で一人ネームを描く井上先生。

いや、そのりくつはおかしい。

「編集者に家まで来てもらえば?」 「新人にできるんですかね?」 とやり取りしてたけど、そりゃ出来るでしょ!

このパートは、さすがに仕込みなんじゃないかと思うよ。

わざわざ後ろに 『COPPELION』 のポスターまで貼ってあるし。



ともかく僅か3時間で、1話分18ページのネームを描きあげた井上先生! 筆が早いなあ。

Mission.40 【太陽の塔】 のネームだね。

サブタイトルまでネームの時点でもう入ってる。



初公開! これが井上智徳先生の自宅兼仕事場だー!

漫画家さんの仕事場とは思えないほど、綺麗に片付いてます。っていうか物が無い。


そして明かされる驚愕の事実!

井上先生は、なんとアシスタントも無しに一人で毎週連載を描きあげているのだとか!

ベタ塗りやスクリーントーン貼りも一人で担当。製作活動が早すぎる。

週刊少年誌に連載しながら、徹夜も無しに毎週必ず二日は休んでいた荒木飛呂彦先生とか、

月刊誌と週刊少年誌の連載をこなすかたわら、休みは日本全国を自転車で走り回っている渡辺航先生を思い出したよ。


そんな井上先生が、時間に追われていても特に力を入れるのが、現実にある街並みをモデルとした背景。

「「コッペリオン」 は背景メインのところがある そこ (背景) を人に任せるのはちょっとイカンだろと」 との発言。

COPPELION』 の主役は背景だった! 驚愕の事実です (笑)



そして井上先生が 『COPPELION』 で描きたかったものとは、

「ひどい環境の中でそれでも明るいキャラクターというか 「生命力の強さ」 みたいなものですよね

環境に負けずに生きていく 「生命」 みたいな」

という事だった。

「「コッペリオン」 は背景メインのところがある」 とか言ってたのに何を言うか感動しちゃいました☆

突然死という運命を抱えつつも目標に邁進する小津姉妹とか、正にテーマ通りのキャラだよねっ><



おまけ。

10月12日の朝に 「コッペリオン」 で検索してみたところ、googleの急上昇ワードにランクインしていた。

最高検索数には、マンガノゲンバ放送中に達したみたいだよ。やっぱテレビの宣伝効果って凄いんだなあ、と思った。