プチプチたんたんプチたんたん 「第16話」 感想

・今月号の後半が、まさかのギャグ無し真面目展開! おののかざるを得ない。

そんな今月の 『プチプチたんたんプチたんたん』 第16話、【先生のお仕事】 感想。


開幕の 「本日 近所の動物病院へやってきました おわり」 ってナレーションには、

これまでのプチたんも終わりだという意味が込められていたんだよ! (ナ、ナンダッテー!)

そんなキバヤシ的言い回しもしたくなる今回は、獣医さんが登場するエピソード。

先月から続くプチのダイエットネタで、花園ハナたちが動物病院にやってきた。



プチたん新登場人物の獣医さん:山伏マルミ (28) は、これまでの氏家ト全先生のマンガにいないタイプかなあ。

今回ずっとお仕事中だからかあまりボケないし、表情も崩さない。

くだけたシーンは今後の話で見れたりするのかどうか。

それにしても、陽汝学園の関係者として女医さんが出るとばかり思っていたら、

学園とは無関係な近所の獣医さんが新キャラとして出てくるとは……

取り乱すところを想像できないタイプ。ちなみに下ネタサイドの御方だよ。


そしてこれどう感想書いたものか。

5ページ目から7ページ目までは下ネタ含めて一切のギャグが無く、

寿命か病かもうすぐ命の灯が消える猫のことを 飼い主の幼子が説明されて涙を流す様子が描かれる。

一体何があったのか…… 氏家先生のマンガ読んだことない人に5〜7ページ目だけ切り取って見せてみたいくらいだ。


物語的には 「花園ハナが目標となる素敵な大人 (山伏マルミ) を見て、将来の進路を (獣医さんに) 決める」 という、

まあ割と美しい王道パターンを行く話なのだなとは理解できますが、

「えっ? それをプチたんでやるの?」 と困惑するタイプの意外性を発揮してきたな、という感想を抱いてしまった。

そりゃ動物死ぬネタで下ネタに繋げられても困るけど、氏家ト全先生のマンガで "死に別れ" というファクター自体出る事がまず意外だった。

こ、こは何事ぞ……?

驚きで思わず感想も古文風になってしまいますよね (ならない)

「さすが氏家先生の新境地だけあるマンガだな!」 の一言で全て丸く収まったりしたら良いのに。


この成長物語は担当編集者さんが入れたかったのか、氏家ト全先生が描いてみたかったのか。そこが気になる。

なお、最後を締めるネタは、「山伏マルミ先生が裸白衣だった」 という下ネタですが、

スゲェ取ってつけた感がある、っていうかこれ明らかに取ってつけてると思う。

ぎりぎりでギャグショートマンガとしての面目躍如させたのは、氏家先生の選択なのか担当編集者さんの選択なのか。


次号予告は 「次号、コンスたんがデートに行っちゃいます♂♂」 とのこと。

今までの氏家先生のマンガからすれば、デート相手が女子だったり動物だったり、

はたまたペット連れのデートかと思えば ペットの飼い主との交流だったりするのが定番ですが、

プチたんは今月号のように、何があるか分からないところがあるから割と予想できない。

ガチにデートで、「デートの相手はぽっと出の男性新キャラ、前から普通にずっと付きあってた」 っていう展開さえあると思う。