OAD 『生徒会役員共*』 第15話感想

・さて続いては、『生徒会役員共*』 OVAの感想だー。

つーか、今リンクを貼ろうとして気付いたけど、公的なOVAの紹介ページが無いのな。

1期の頃はOVA専用ページがあったのだが。


先にアニメ以外の話をすると、OVAのOPにて氏家ト全先生の担当編集者さんが1名代わっていた事が判明。

今村祐介さんが抜けて、小山淳平さんが新担当となった。

今村祐介さんは、『プチたん』 のメイン担当だったと思われる編集者さん。

小山淳平さんについては、検索しても情報がほとんど無い。

かつてマガジンSPECIALで連載されていた 『Swing JOKER』 という漫画の担当をしていたらしい事などが分かる程度。


さてさて、OVAの収録時間はおよそ30分。

生徒会役員共*』 第15話と銘打たれているOVAだけあって、TVアニメ1話分だ。

TVアニメのBD/DVDには ピュアver.(P音あり) と思春期ver.(P音なし) の2種類があったが、

OVAの内容は思春期ver.のみにつき、OPの轟ネネのバイブのモザイクは無いし、ピー音で伏せられていない言葉も多い。


アニメ化されている範囲は、単行本4巻〜6巻。

メインを占めるのは、高総体のエピソードだ (単行本6巻 「#134」 「#138」 「#139」 「#140」 )

そういや 「これな〜に?」 等のコーナーは無かったな。


付属のブックレット 「生徒会記録ノート! OVA」 は、BDでもDVDでも同じ。

設定紹介は、出島さんと桜才学園グラウンド。インタビュー記事は無かった。


感想としては、正座してる七条アリアのもじもじとした動きたるや!

七条アリアがそこを自らいじるシーンが動き付きで見れるとか、これはR-18ではあるまいか (過言)

くさいセリフのネタでの七条アリアの喜びようも素敵だ。

元々両手は握りしめていたシーンなものの、大きな動作が付いて 喜びっぷりがえらいこと強調されてる。

これは素晴らしいわ……!

七条アリアの魅力の1つは、七条アリア自身がそういうプレイを好きなだけにとどまらず、

それが楽しい行為だと信じており 仲の良い友人たちにもその快感に目覚めて欲しい! と考えてるだろうところだよね!

だから 「ついにスズちゃんもこっち側に来てくれたんだね」 (単行本5巻 「#115」 ) とかセリフが出るわけだろうし、

七条アリアの感情の高ぶりをさー、こう物凄くプッシュしてくれてるのは嬉しいね。


とりわけスポットライトが当たってたのは、トッキーだと思ったよ。

トッキーは高総体関連エピソードで猫耳付けたり試合に出たりと印象的なシーンが多かったけれど、

OVAでは柔道シーンが増えて、高総体ポスターもパワーアップ (三葉ムツミに投げられるトッキーの表情をしっかり見せてきた!) 、

表彰状のシーンでの 三葉ムツミとのアニメオリジナル掛け合い (過去の行動についてを回収するようなセリフ!) とか、

細かい所によくぞ詰め込んだなぁ という工夫が多い。


そして何より、最終パートのアニメオリジナルな出島さんと七条アリアお嬢様の絡みだよ! だよ!!!

出島さんに感情移入して視聴しても美味しく、七条アリアお嬢様に感情移入しても美味しい、傑作シーンではないでしょうか。

出島さんがベッドの上で転げまわるところを見ていたいし、俺が出島さんにベッドの上で転げまわるところを見られたいし、

出島さんが七条アリアお嬢様に見られるところも見ていたい……そういう欲望を一分の隙も無く回収する最終パートじゃあないか!

七条アリアが出島さんに態度を変えない (突き放したりも必要以上に優しく接したりもしない) ところも完璧だ。

マジで何と言うか、七条アリアお嬢様の対応は氏家ト全先生考案なのではないか? と思った。


フィーリングを直接垂れ流す意味不明な感想になって申し訳ないが、この最終パートはもう何と言うか、円だと思う。完全無欠な円。

大小はともかく一ヶ所とも途切れず凹凸も無い、永久機関が姿を変えた円のような、圧倒的な美がここにある。

頭の中の男子中学生が "インド映画では規制が厳しくラブシーンの代わりにダンスシーンが挿入される" との雑学を囁くけれど、

その雑学さえも不純物だ。


意味不明な感想を垂れ流す段落終了。

多分ここ、後で自分で読み返してもよく分からないと思う。

それはさておき、テニスの試合パートで密かに矢野アキっぽいなと思ってたモブ女子が黒髪になって別人になってたのが気になったり。

あと、もしや高総体の賞状が見えるシーンにトッキーのフルネームが映っているのでは!? と息を飲んだが現実は残酷だった。



「時 トッキー」 って! なお、三葉ムツミの賞状に記された名前は 「三葉 ムツミ」 。


かつて苗字でだけ呼ばれていた登場人物に下の名前が付いたのは、

"アニメではフルネームが無いと都合の悪いシーンが生まれるかもしれないから" みたいな理由と推察してるのですが、

今回まさに、下の名前が付いていないと都合の悪いシーンがあった!!

何てこった。

しかし実際そういう場面が来てさえ、トッキーに下の名前が付かなかった。

もうこれ、"下の名前が必要だろうシーンが今後あろうとも命名はしない" という氏家ト全先生の強固な意思表示なのかもな……

流石にアニメスタッフさんもトッキーの名前を再確認に行っただろうし。