生徒会役員共 「#352」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。

今回 「#352」 は、芸術交流会の当日エピソード。前回からの続き物である。今回から読んでも楽しめるけれども。


開幕 【いつものタカくん】 では、のっけから魚見さんの登場だー。というか扉絵も魚見さんですよ。

英稜高校生徒会の人達の登場をにおわせるセリフは前回からあったけれども、まさか最初から登場するとは予想外。

ちょっと出番があるだけかと思っていたら、マジで芸術で他校と交流する展開だよ。


次の 【ぶるぶるする】 を見れば、英稜高校からの出し物は演奏だったと判明。

曲目についての言及は無いけれど何の楽曲だったかはちょっと気になる。

演奏メンバーには森さんの姿が見えるけれども、英稜生徒会最後の一人の姿は今回ナッシングだ。


そういや気付けば、桜才学園と英稜高校との付き合いも長いなあ。

作中で2校の交流が始まったのはウオミー初登場回でもある学園交流会だけれども (単行本5巻 「#112」 ) 、

桜才学園の歴史としてはそれ以前から交流があったのかねぇ? 交流のきっかけは何だったのだろうか。

その辺は、桜才学園の学園長である権藤リキゾウについて掘り下げられる話でもあれば描かれる事もあるのかも。無いか。


3本目 【私が好き】 からは桜才学園による白雪王子様の上演開始。

津田コトミがトッキーに白雪王子様の感想を述べるネタが続くのだが、

それらでのトッキーのツッコミは、氏家ト全先生から作品感想を書いている人への言及に見えてしまうな (自意識過剰) 。

妄想はさておき、この 【私が好き】 の下ネタ的発想のオチはエロいな……

かつて津田コトミが発したセリフ 「ひとりでする時だってどちらかというと見られてる方が」 と合わせて考えれば更に。

「そーゆー妄想いいから」 と言われそうな感想である。


白雪王子様の劇そのものは、完全にボケの無い全くのまともな出来の模様。。

ドSな王妃を演じた七条アリアの衣装もまるで普通で、下ネタと無縁の観客が下ネタを連想することも無い様子。

ギャグマンガのこういう演劇って、劇そのものが珍妙な感じになるのが定番だけれどそうではない。氏家ト全先生のこういう点は好きだ。


そしてラスト2本、【突撃SE】 【ドロドロにしちゃおう】 で畑ランコが仕掛けたギミックはめちゃ巧妙だな!

ここでの天草シノと津田タカトシと森さんは完全に畑ランコの掌の上だわ。

飲み物を渡すタイミングからして魚見さんも一枚噛んでいるのかもしれない。

今週の 『生徒会役員共』 でどのネタが一番上手だったかと言えば間違いなくこの2本だろうよ。感心した。