・今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#364」 は、おいおいまるまる五十嵐カエデ回ですよ!
しかも話の半分以上の間、五十嵐カエデが津田タカトシと手を繋ぎっぱなし。
こうも誰かと誰かが肉体的接触し続けてるエピソードって、氏家ト全先生の漫画史上初じゃあないか? ……と思ったが、
『濱中アイ』 の 「#092」 でプールから保健室へ行く話あたりと甲乙付け難いかなー。
さてさて開幕 【あ】 、すわ出血か!? と驚いた。
氏家ト全先生の漫画で破瓜以外の見事な出血シーン見ることあろうとはなぁと、五十嵐カエデ以上に俺が驚いてしまった。
初登場時には男性恐怖症だった五十嵐カエデ。
今では津田タカトシ相手なら触れ合えるようになったわけですが、今回みたいな状況なら他の男子にも圧迫止血できるのかなー。
っていうか今回、五十嵐カエデの男性恐怖症については一切語られていないな!
"風紀委員長の五十嵐カエデが男子と手を繋いでいたら、ばつが悪い" という理由しか語られない。
もはや津田タカトシに対する五十嵐カエデの感情は公認なのかしら。
一応柱の登場人物紹介には 「だけど極度の男性恐怖症で」 と残っているけど、あの紹介文は滅多に更新されないし。
続く 【うまくごまかそう】 の ほのぼのとしたオチ好き。
誰かと手を繋いでいて自然なシチュエーションの例、確かに他にぱっとすぐ出てこないところですが、
妄想を膨らませて、"男性恐怖症になる前の五十嵐カエデは男子と腕相撲するような子供だったから" とかいう解釈はどうか?
いやほら、男性恐怖症以前の五十嵐カエデについてって一切語られていないのを良いことにさぁ。
そういえば 【ホワイト視線】 、意図せずだろうけど氏家ト全先生の漫画の面白いところを突いてるよね。
登場人物がひどい下ネタ飛ばした時、周囲の人が4コマ目のように白い目になることはあっても、
3コマ目のように白い目で見ることは決して無い。
これって偶然ではなく、氏家ト全先生が意識して下ネタへのリアクションに白眼視を描かないようにしているからだろうよね。
純粋にマンガをギャグとして楽しんでもらえるよう、妨げのおそれがある描写は取り除こうという丁寧さだと思ってる。
だから今回白い目で見る人達が (想像の上でとはいえ) 登場したこの4コマは、本当に珍しいシーンだよ。
ちなみに氏家ト全先生の漫画では、白い目で驚く表現で ○ ではなく、もっと黒目がちに線の太い ○ が多い。
最近だと、前々回 「#362」 で萩村スズが轟ネネの説明に驚いたときの目。
あとどうでもいいけど、『妹は思春期』 には "気絶して白目むいて萌えキャラみたいな白い目かと勘違いされる" というネタがあった。
秘密はばれるためにある、というのは今思い付いた言葉ですが 【おー】 では秘密がばれよった!
津田タカトシと五十嵐カエデが委員会の間中、ずっと手を繋いでいたことが公然の場にポロリと出たよ。
直前の 【他意はない】 では右手を使わず左手で〜というネタをやったってのに、物の見事な右手の使用だー。
1ネタ挟んだら右手の事をすっかり忘れていたのか……
いやというか、このネタが 【他意はない】 の直後に配置されることで、
「もしや七条アリアのボケが無かったら、津田タカトシは気付かずに右手で消しゴムを取ろうとしたのでは?」 と含みを持たせられているわけか。
結局周囲の人たちが五十嵐カエデたちを白い目で見たかと言えば、実際の反応は 【ご機嫌ナナメ下】 の通りで。
本当平穏な世界観だなぁと思ったし、七条アリアの下ネタの引き出しの多彩さに唸るしかないよ。
ここで五十嵐カエデに対してニヤニヤしてるの、いつもの桜才カップルのヨシくんナオちゃんの女子の方 (ナオちゃん) だよね。
【ホワイト視線】 で五十嵐カエデが白い目で見る人の例として思い浮かべたのもヨシくんナオちゃんですが、
この場にいるナオちゃんは何かの委員の委員長ってことになるな。見えていないだけでヨシくんも委員会の場にいるのだろうか。
"風紀が乱れるから男女が手を繋ぐの禁止" と取り締まる当の風紀委員長が手を繋いでいたことに対して、
ナオちゃんが皮肉とか言わないことは本当よく出来ていると思う。
ラスト 【お熱い2人】 で今回の事件のまとめとして、この発言がさらっと出てくる津田タカトシも良く出来たお方よのぉ、って思っちゃう。
間違っても 「いやぁクソ大変だったわ」 とか 「むしろ楽しかったですよ」 みたいな発言しないものなー。
1コマ目の指先をちょこんと机に置いた萩村スズも可愛いしさぁ。
今週の 『生徒会役員共』 感想終了。
ちなみに今週の週刊少年マガジンでは、目次ページ左下のイラストに七条アリアが選ばれている。嬉しいね。
前回 「#363」 の、キス待ち風な七条アリアだよ。