生徒会役員共 「#384」 感想

氏家ト全先生のサービス精神と企画力に感謝するばかりである。


そんな訳で今週の 『生徒会役員共』 は!

生徒会役員共』 と氏家ト全先生の過去作 『アイドルのあかほん』 のコラボ展開だー!
 やったぜ。


アイドルのあかほん』 にて主役のアイドルグループであるトリプルブッキングは、過去にも 『生徒会役員共』 に登場しましたが!

今回は 「トリプルブッキングが天草シノたちの世界にゲスト出演」 という程度に収まらず、

むしろ 「天草シノたちがトリプルブッキングの世界にお呼ばれ」 と言えるくらいの勢いだ。

なんとまあ、扉絵はトリプルブッキングのリーダー:飯田シホ!

生徒会役員共』 の扉絵で 『生徒会役員共』 以外の登場人物が扉絵を飾るという初の事態。

柱にある普段の登場人物紹介も、今回は飯田シホ・有銘ユーリ・如月カルナだけが紹介されている。

橋高さんとか、名前付きでも人物紹介欄に登場したことない人だっているというのに……!?

まあ、橋高さんより先にトリプルブッキングが 『生徒会役員共』 に登場してたけど。


アイドルのあかほん』 は氏家ト全先生の作品の中でも単行本が1冊で完結となった漫画だけれども、

まさかアイドルという特色を活かして再登場を果たすとはねー。

つーか以前から度々あった再登場で反響があり、今回の本格的な登場に繋がったのかも。

まあ経緯はどうあれ、楽しく読んだ漫画の登場人物が生き生きとしている姿をまた見れるのは嬉しいよ。


そんな訳で、今週の 『生徒会役員共』 感想。

今回 「#384」 は、シチュエーション的には天草シノたちがトリプルブッキングのライブを訪れるエピソードだ。

アイドルがガッツリ関係してくる話は初めてだねえ。

まぁテレビアニメ版 『生徒会役員共*』 では、天草シノがトリプルブッキングたちと絡む展開もあったけども

原作では初ということで。


開幕 【かがやく棒】 、そんな訳でサイリウム氏家ト全先生の漫画に描かれたのもこれが初めてか。

作中での表記は 「光る棒」 であり、もしやと思って調べたらサイリュームが開発社の登録商標らしい。

そんなサイリウム、初登場ながら即座に肉棒として喩えられており、本当に下ネタが容赦ない世界だ。


2本目 【ライブはじまる】 もサイリウムのネタ。これビックリした。

驚いた原因は、初めて目にした 「バルログ持ち」 なる言葉。

「これ絶対、ストリートファイターシリーズのバルログ (の爪) が元ネタだよね?

氏家ト全先生が格ゲーを喩えに使うとは!」 と謎の感心を覚えたので。

まぁ後で調べて分かったのですが、この 「バルログ持ち」 という言葉は確かにバルログ由来であるらしいものの、

ずっと前からアイドルファン界隈で使われていた言葉らしい。

別に氏家ト全先生オリジナルのネタではなかった。氏家ト全先生が格ゲーに喩えたわけではなかった。

残念無念。

……前の 【かがやく棒】 と合わせて考えれば、股間にサイリウム挟んで振ってる客とかいるのかも。

余談。

振るサイリウムの色は、推しアイドルごとの指定カラー (なるモノが存在することから驚きだ) を選ぶものらしい。

それを踏まえると、トリプルブッキングもユニットの色やメンバーごとの指定色があるのかもしれない。


そしてここから3本は、トリプルブッキングのメンバー3人をそれぞれ個別に紹介するネタが来た。

【あねさんにおまかせ】 のメインは、如月カルナ。

どのような人物なのか? それは各人既に 『あかほん』 で確認済みでしょうので説明は不要ですわな。

まぁ1つ書くなら、普段はメガネかけてるけど、アイドル中はメガネじゃないのよね。

そして如月カルナは 『あかほん』 終了以降、登場の機会はアイドルとしてだけだから、メガネ姿は全然見れていないままだ。

ううう、再登場する場があるだけでありがたいが、しかし眼鏡をかけて不愛想な普段の姿もまた見てみたいものですよ。


閑話休題

津田タカトシの 「リード」 については、七条アリアは知ってるのかな? とふと思った。

天草シノが生徒会腕章で 「ワン」ショーというリード未遂なのしてたこと。(単行本12巻 「#325」 )

あれをやったのが七条アリアだったなら、津田タカトシに四つん這いで歩いてもらうことお願いしてたりしそう。


次の 【よくデキたコ】 のメインは、有銘 (ありな) ユーリ。

たまに子供会ネタで登場するキッズたちより年下の可能性あるのだな……

生徒会役員共』 の登場人物で最年少かと思ったが、保育士体験で会った幼稚園児がいたか。(単行本9巻 「#226


動物が威嚇するとき身体を大きく見せることは大変よく知られていますが、

ここでの評価のように、萩村スズが身長を高く見せられる髪型にしそうな回も過去あった。(単行本7巻 「#170

なお、トップにボリュームを持たせると見た目より若く見られる効果もあるそうな

有銘ユーリは幼い自分をより一層幼く見せるためにこの髪型を選択した可能性もあるな。


そして 【ひつ圧】 のメインは、飯田シホ。

もう完全にこれ飯田シホの個性がメインのネタだ。『生徒会役員共』 より 『あかほん』 としての4コマだ。

天草シノが大爆笑しそうな噛み方をしてくれておる。

それにしても、登場人物が対になってる構成 (如月カルナと七条アリア、有銘ユーリと萩村スズ、飯田シホと天草シノ) 巧みだよね……

もしや次回には津田タカトシとマネージャーの井戸田ヒロキが対としてネタとか来るのかもしれない。


紹介ネタが終わったら、【きゅっとなる】 では既にライブ終了後だった。

今回はコラボ編1話目ということで、飯田シホたちと天草シノたちが直接話すような展開にはならなかったねー。

予告されてる握手会展開は次回だろうか?

というかトリプルブッキングのメンバーが3人なのだから、扉絵も3人がそれぞれ1回ずつ飾るのかもしれない。

3週にわたってお送りするコラボ展開ってことかもしれないじゃあないの!! 熱すぎるよ。


そしてラストは少し前に戻って、ライブ直前のお話。

【アイドル裏話】 は、小ネタながら登場人物がトリプルブッキングだけ!

今回の登場がゲスト出演程度にとどまらないことを強調するような4コマだよ。


以上、今週の 『あかほん』 ……ではなく、今週の 『生徒会役員共』 感想終了。

次回もまだまだトリプルブッキングの出番は終わらないようだ。

それにしても久しぶりに登場したトリプルブッキングは昔と顔やら微妙に違うな……と思いつつ読んだけれど、

「ステージ上だから」 という演出の可能性もあるのかなー。

単行本8巻の描きおろしで登場した時ともまた微妙に顔が違うし。


余談ではあるのだけど、トリプルブッキングの年齢が今回1歳ずつおかしかったよね。

今回の年齢はトリプルブッキング結成前のもののはず。

古谷さんの大学の学園祭時点で飯田シホたちの年齢は1歳ずつ増えていたのだから、今回の年齢もそちらと同じはずなのにー。

まあ今回の扉絵アオリ文は 「10年の時を経てあの時のアイドルがあの時のまま登場!」 だから、

10年前の年齢のまま登場したという意味では、嘘偽り無しではあるわけだが……?


余談2。

飯田シホたちの名前が、氏家ト全先生が書いたと思われる箇所では全員下の名前だけなのが気になる。

アイドルとしての芸名は苗字無しってことなのかなー。

人物紹介を書いた編集者さんにはそれが伝わってなくて、フルネームで人物紹介とか書かれている、ってことは無いよな……?