・最後に、『生徒会役員共』 15巻限定版に付属のOADをご紹介。
OADジャケット表紙は津田タカトシと天草シノ。
OADの収録時間は、およそ30分。
『生徒会役員共*』 第22話と銘打たれているOADだけあって、TVアニメ1話分だ。
14巻限定版でのOADは第19話なので、第20話と第21話はどうしたのかと思いそうですが、劇場版が第20話と第21話扱いなのよね。
TVアニメのBD/DVDには ピュアver.(P音あり) と思春期ver.(P音なし) の2種類があったが、
OADの内容は思春期ver.のみにつき、OPの轟ネネのバイブのモザイクは無いし、ピー音で伏せられていない言葉も多い。
感想。
まず、オープニングのスタッフ一覧から千葉素久さんの名前が消えている!?
プロデューサーとして名前が挙がっているのは、古川慎さん、伊香淳一さん、須藤孝太郎さんだ。
須藤孝太郎さんは、キングレコードのプロデューサー。
伊香淳一さんは、担当編集者の1人だろうマガジン編集部の方。
古川慎さんは、ちょっと検索したけど情報が見付からなかった。
氏家ト全先生の担当編集者さんである千葉素久さんの名前が無くなったということは、担当が交代になったのか?
今までは名前がずっとあったものなー。
そうすると、これからの 『生徒会役員共』 には何かしら今までと違う要素が出てくるのかもしれない。
サブタイトルのフォントが変わったのも、その影響なのかも。
次に目に付くのは、普段のOADとの画質の違いだよねえ。
「あっ、これ劇場版用に製作しておいたけど採用しなかったシーンや作画なのだろうな」 というクオリティのシーンが多い。
あるいは15巻OADまで劇場版のクオリティを続けてくれたのかも。
とにかく、線の繊細な感じやら、光が透過してのグラデーションとか、麗しい見た目になっているシーンが多い。
背景に使われてる校内ポスターも劇場版で初登場したものが使われている。
そういうわけで、もうOADの内容は完全に劇場版の続きだ。
劇場版を見ていることが前提のネタもある。
「劇場版臨海学校のつづき」 なんて状況説明も出てくるし、ED後のDパートは劇場版の後日談だ。
まあ、劇場版から入る人はいても、この15巻OADから入る人もいないだろうし、良いのかなあ。
また、劇場版では一度も出番が無かった青葉トオリもアニメで動く!
喋って動きはしない、動くだけだ (セリフが無いので) 。
ほんの一瞬 数秒程度の出番だけど、ここが一番15巻OADでテンションが上がったシーンだな。
劇場版にも似たようなシーンがあったが、萩村スズがやたらと真顔なシーンに笑った。
森ノゾミが桜才プールの水中で目を開ける練習するシーン、萩村スズだけ変に真顔なのよ、顔半分プールに浸かってるのに。
何がおかしいか自分でも分からないけど、これが面白くて笑った。
劇場版の清掃活動シーンの真顔萩村スズとの天丼ギャグだろうから、笑えるシーンのはず。
あとはコトミとトッキーが劇終で終わるのは良かった。
そういや氏家ト全先生の漫画で中華的な要素って目にした記憶が無いな……
他、魚見チヒロのアルバイトシーン、単行本10巻OADでは 「魚見」 だった名札が 「ウオミチヒロ」 に変わってて細かい。
そういや原作からセリフが大きく変わったネタが一箇所あるわけですよ。
単行本9巻 「#232」 の 【カラーリング】 、七条アリアがノーパンのように見えるタイツを履く話。
これ、七条アリアの好きな色が 「肌色」 から 「薄だいだい色」 に変わってる。
薄だいだい色がどういう色かと言えば、日本では一般的に肌色として知られる色ですね → https://kumiawase.com/color/colors.php?cmyk=M10Y20
肌の色は人種によって違うから肌色という呼び名は置き換えよう、という近年の配慮がここにも及んでいた。
ED後のDパート。
劇場版と同じシーンから始まったかと思いきや、劇場版の後日談で。
津田タカトシの凄い顔が見所じゃないかと思う。
劇場版で不明だった最後のセリフも明かされるし。
問題は一番ラストの終わり方でしょ。
天草シノと津田タカトシが2人きりの放課後に、下ネタを通じた2人の関係に言及されて!
『生徒会役員共』 のロゴと共に、「おわる?」 の文字が表示される。
これ完全に区切りをつける気満々のやり方じゃあないですか!
つまりさ、劇場版の興行収入次第ではTVアニメ3期どころかアニメはもう終わり、って予定で動いてたってことでしょ。
16巻限定版OADに付くのが新作アニメでなく劇場版であるのもそれが原因だよね。
制作終了するかもしれないのだから、一旦ここで様子見としましょうってやつで。
普段なら単行本新刊の発売直後に次巻の予告に切り替わるDVD付き限定版公式サイトも、15巻限定版で止まったままだし。
……劇場版の興行成績、関係者にとってどうだったのだろう……
ミニシアターランキングを1位・1位・2位・2位と推移してたし、この期間だけ全国的に映画館に人がいなかったみたいなこともないだろう。
3期へのGoサインが出たかはともかく、OADは引き続き継続のラインは超えてると思いたいが……
とりあえず15巻の感想はそんな感じです。