今月の 『八乙女×2』 第6話 感想

・小学生ならではみたいな重たい下ネタが飛び出てご満悦ですよ。


そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。

第6話 「10月だよ運動会だよ」 の感想だ。

今月は、4コマ漫画とショート漫画が混在する通常回! けれどページ数は12ページで、少しボリュームが無い感じだ。

長寿連載を経験した漫画家さんの悩みに、「何回〇〇をテーマにネタを出さなくちゃいけないのか」 ってのがあるっぽい。

氏家ト全先生にとっても、「もう運動会や体育祭でのネタは厳しいぞ」、など思ってらっしゃるのかも。

でも、運動会が嫌だから中止になるよう雨ごいする、という開幕から小学生っぽさ全開だから安定感ある。



前半のメインは、運動会の色々な種目

徒競走する 【隣の芝生】 も小学生らしさ、というより子供が小学生である親子らしさフルスロットルか。

「足が速いから」 という理由でおつかい行かされる、というかその理屈でおつかいを頼む辺りが小学生を子に持つ親という感じ。

体育のマラソンで圧倒的ビリだった八乙女ハルルが、他人の足の速さを率直にうらやましがってるところ素直で良い。


【妥協案】 は今回初の下ネタだー。

借り物競争 × 大人のおもちゃの下ネタに、伏見先生が "今は持っていませんよ!?" と気になる発言。「今は」 か……!

2コマ目を振り返ると隣に同僚の女性教師がいるようなので、赤っ恥度合いが増すので好き。

ていうかこの下ネタを言うのが八乙女ハルルだと、世間が広い高校生とか言うより面白みがあるな。

小学生につきサンプルとなる大人の数が少ないので、「大人は皆おとなのおもちゃを持ってるはず」 と素直に信じてる可能性も出るので。


そして 【我が子の歴史】 は、今回最大の重たい下ネタで笑った。

小学校の運動会で我が子の記録をビデオ撮影する親からこんな下ネタ出ることある?

主人公が小学生設定なので、若い保護者をどんどん下ネタ要員で出して行けるのは 『八乙女×2』 の強みだな。

子供が中学生・高校生だと、このネタを親である登場人物から出されると微妙な感じが出そうだし。

ここぞとばかりに氏家ト全先生が温存してたネタなのかも、それくらい良かった。


下ネタ自体とは関係ないけど、スマホが小学生でも持ってるほど普及したから 【勤勉ハルル】 の下ネタは動画で確認するオチなのな。

氏家ト全先生の過去作だったら、時代的にこのオチはイメージ映像になってそう。

おかげで泉ルイが "綱引き動画" のプレイを目にして知っちゃう展開が可能になった。

個人的には、本木アユムが綱引きプレイを知ったとしたらどうなるのだろう、と気になるぜ。


八乙女ハルルが本木アユムに口移しで飲み物を飲まそうとする 【かえす】 はシンプルにサービスシーンと受け止めてよろしいか?

オチのコマの本木アユムの表情も何か照れてる感じだし! ここから更に迫った展開の5コマ目が読みたいところだ。


【さいきん おおいんだよね】 では、八乙女カイの男友達:富谷君がオチの4コマが来た!

これは衝撃! 男友達の富谷君と黒松君は、今後も目立つモブ生徒くらいのポジションかと思っていたので。

糖質オフという個性も出してきよったぞ。見た目良いのは努力の成果系男子なのかも。



後半のメインは、八乙女カイと八乙女ハルルの二人三脚だ。

二人並んだコマでモブ男子たちが八乙女カイより身長高い様子、というか八乙女カイが八乙女ハルルと同身長なのは何か記憶に残る。

八乙女カイはちっちゃい系男子なのだなあ。ショタらしさあると言えそう。


【10cm盛り】 、1コマ目から "ちなみに胸パッド入れてます" の台詞が飛び出るの、さすが氏家ト全先生の漫画だけある。

胸パッドの存在は日常茶飯事という世界観だぜ。

胸パッドを八乙女カイの股間に仕込もうとする不正には笑った。

ていうか "一理ある" のセリフ、"不自然だし" にしか納得してなかったのかよ。


そして泉ルイの嫉妬心、というかうらやむ恋心がフルスロットルの展開が来た。

身長差さえなかったら八乙女カイと肩に手を置いて二人三脚していたのは自分だったのに、という感情を隠そうともしない。

八乙女カイと八乙女ハルルの1位記念写真を自分で撮影しなけりゃならない不遇にも笑う。

あとこの 【勝っちゃった】 、八乙女ハルルのわーわーって言うセリフが可愛いのだわ。


泉ルイが良いとこ無しで終わるのでなく、最終競技のリレーで逆転勝利をもぎ取る活躍の場を見せるのは丁寧な作りだ。

この 【気にしていた】 、本木アユムが戦犯とまで気にしてるのは凄いですね。

あと3,4コマ目の八乙女ハルルは、年齢相応に低年齢っぽい描写になってるな。これはこれで可愛いな。


眠ってしまった八乙女ハルルを八乙女カイがおんぶするラストシーン、泉ルイが見たらまた羨みそう。

お胸が当たるじゃん、みたいな話にも小学生だからならないぞ。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、カイ君の家にクラスメイトが続々集合!!" とのことだ。

どういう理由で集まるのだろう? 秋の学校行事関連で集まるのかなあ。

学芸会の練習で集まる、というのは誰かの家では起きないか。

特に理由なく、皆でモンデス (作中ゲーム) して遊ぼうぜ、みたいな展開やもしれぬ。


柱のアオリ文句に 「小学校ラストイヤー」 とあるのは当然の事実だけど気になりますね。

来年4月まで連載が続いたとき、八乙女カイたちは卒業して中学生になるのか? あるいは年度がループしてまた小学生なのか?

その疑問を編集部はどう考えてるのだろう、と気になったので。


なお、『八乙女×2』 の掲載誌である別冊少年マガジンの編集長が交代になったとか。

新しい編集長は、川窪慎太郎さん ( 『進撃の巨人』 の担当編集者として有名なバックさん) であるらしい。

『八乙女×2』 への影響がどれだけあるのかは未知数だけれど、気にしておいてみたい。

『生徒会にも穴はある!』 の単行本帯に氏家ト全先生のコメントあり(ただし流用)

週刊少年マガジン2022年22・23合併号から連載開始となった漫画 『生徒会にも穴はある!』 。

この漫画には 「氏家ト全先生太鼓判!!」 との売り文句が付いたり「16年やれる漫画ですね。」 と氏家ト全先生がコメントを寄せていた


そして2022年9月16日、『生徒会にも穴はある!』 の単行本が発売された。

それなら、もしかして単行本の帯に氏家ト全先生が応援メッセージを寄せているのでは……!?

そう思って購入したところ、たしかに氏家ト全先生からのメッセージは帯に記載されていた。

ただし、メッセージの内容は『生徒会にも穴はある!』 連載1話目で寄せられたものと同じ。というか流用だ。

(もっと正確に述べるなら 「※『生徒会役員共』は15年連載してました。」 の文章は除外されている)

別に新しく応援メッセージを寄せてはいなかった。


なお、単行本帯には他に 「『生徒会役員共氏家ト全ほか数々の人気作家が絶賛!」 などの売り文句が書かれていた。

この氏家ト全の文字が結構でかく、背表紙にある作者名:むちまろ先生の名前よりも大きい。

氏家ト全先生の漫画の人気の高さが窺えて良かった。

今月の 『八乙女×2』 第5話 感想

氏家ト全先生の過去作と世界が繋がった回だ! 『八乙女×2』は、『生徒会役員共』 と同一世界である模様。


そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。

第5話 「9月はアニバーサリー」 の感想だ。

前回は4コマ漫画パートが皆無という珍しい形式だったけれど、今月は4コマ漫画パート + ショート漫画パートの通常運転回。

ページ数も16ページだ、これが基本なのだろう。



汗ふきシートを欲しがる、という普通の言動が 「使用済みの汗ふきシートを欲しがった」 と誤解されるフェチな下ネタで開幕。

1ページ目から性的プレイの下ネタ始まりは、何気に5話目にして初だ。

登場人物もキャラクター性が見えてきたし、氏家ト全先生もいよいよ本領発揮なのかも。


【一石二鳥だぞ】 、"泉ルイ 我々の班長" の言い方が面白い。「この班の班長」 とかじゃないのな。

"我々の班長" ってことは、八乙女カイか八乙女ハルル視点のナレーションなのか?

メタ世界のナレーターが自分も班員のつもりで語ってるのでもシュールで面白いけど。


【空耳の時間】 、氏家ト全作品でたまに垣間見える 「下ネタは昼間はまずい (夜ならOK) 」 という下ネタ観好き。

夜の八乙女ハルルのご家庭では、一体どのような下ネタが繰り広げられているのだろうか…… その様子は後で出てくるからありがたい。

"チーム分けどうしようか" と言ってるモブ女子生徒は、以前にも姿を見せたことあるね。

名無しの生徒でもクラスにどういう顔ぶれがいるかなど、設定資料は作られてあるっぽいですね。


【水分は大切だぞ】 、小学生女子であってもお肌の潤いを気にするこの氏家ト全先生の漫画の世界観よ。

「まだ若いので大丈夫です」 みたいな返しをしないのが氏家ト全先生作品らしさか。

見方を変えれば、小学生ならではや小学生らしい性格はあまり無い漫画とも言えるか……? 別に良いですけれども。


【仲のいい母子】 では、夜の八乙女ハルルのご家庭での下ネタ会話がお披露目だ。

八乙女ハルル母の夜の営みについて、娘 (八乙女ハルル) から話題に出される! すごい家庭だ。

八乙女ハルル母はナプキン派という情報も出てると言えよう、フェチの人は喜んだりするのだろうか。

間接的に父親についても語られているが、食卓に父親の姿は無かった。

八乙女ハルルの父親も八乙女カイの父親も、今まで一度も姿を見せていない。


登場人物の両親、とりわけ父親は登場しないのが氏家ト全先生の漫画の特徴だ。

「父親」 だとまず確実に性的行為の経験がある男性なので、下ネタが生々しくなってしまうと避けてらしたりするのかなあ。


【9月8日】 は、前回ラストで予告されていた誕生日の話!

一体誰の誕生日なのかと思いきや、八乙女ハルルの誕生日、そして八乙女カイの誕生日でもあったとさ。

よもやの同日、八乙女×2の誕生日でもあると言えよう。

作中のこの時点では、9月8日は未来であるみたい。

でも今回の話が掲載された別マガは9月9日発売号につき、読者にとって既に誕生日は過ぎていた。

つまり 「おめでとう」 ではなく 「おめでたー」 だな (氏家ト全先生の漫画で一度しか使われていないギャグを出していくスタイル) 。


9月8日は 9(く)8(ぱぁ)で 「くぱぁの日」 という下ネタも放出だ、ちなみに今回は1話でくぱぁネタが2度も出た回でもある。

くぱぁに反応した (と誤解した) 八乙女カイを、八乙女ハルルが "思春期だなー" と気だるげな態度で流す態度は好き。

男子ってそういうとこあるよね、みたいな観念による反応なのかなあ。


【基本情報】 では、泉ルイが八乙女カイの誕生日を把握済みであるとも明らかに。

八乙女カイの反応を見るに、把握済みだからと言って今までお祝いはしていなかったのか。

泉ルイが八乙女カイを好きだとは、ページ柱の登場人物紹介の "カイのことが好きな…様子…。" にもあるよう明らかだ。

でもいつから好きになったのかは、それは不明。

去年の誕生日が過ぎて以降に好きになったのかも。


【ハルルんち】 は、4コマ漫画パート最後のエピソード、そして次ページから始まるショート漫画パートへの連結部だ。

八乙女カイを好きだと隠し通す泉ルイ、八乙女ハルルにリードされて不憫かと思いきや、すぐさまハッピーな出来事が来た感じ。

泉ルイをひたすら不憫ギャグ要員にしないのが作劇におけるバランス感覚の良さかー。


後半10ページはショート漫画パート。

話の流れ的に八乙女ハルル家での誕生日パーティと思わせて、実は八乙女カイ家での誕生日パーティというサプライズだ。

泉ルイもこれにはご満悦であろう。

何気に、八乙女カイの男友達の苗字がここで初公開となった。

大人っぽい男子が富谷君、わんぱくっぽい男子が黒松君だ! ちなみにどちらも宮城県の地名でもある。


読者にとってのサプライズは、誕生日プレゼントのシーン。

本木アユムからのプレゼントが "アヘマルくんぬいぐるみ" 、泉ルイからのプレゼントが "トリプルブッキングのNEWアルバム" !

アヘマル (アヘ顔アニマル) もトリプルブッキングも、氏家ト全先生の過去作品に登場していた存在だ。

『八乙女×2』が、氏家ト全先生の過去作品 『生徒会役員共』 と 『アイドルのあかほん』 の世界と繋がった瞬間である。

『あかほん』 は 『濱中アイ』 と同一世界であるので、『八乙女×2』 は 『濱中アイ』 とも同一世界と言える。


ちなみにトリプルブッキングのアルバムジャケットを見るに、有銘ユーリは変わらず背が低い。

普通に考えて、今も小学生のままなのだろう (萩村スズみたいに 「高校生だけど低身長」 ではなく) 。

じゃあ 『八乙女×2』 は 『生徒会役員共』 と同時代なのか。

小学生時代の 『生徒会役員共』 登場人物が 『八乙女×2』 にお目見えする、みたいな期待はできなさそうね。


八乙女カイから八乙女ハルルへの誕生日プレゼントは、アプリゲーム 「モンデス」 の超レア素材。

ぬいぐるみよりアルバムよりテンションあがっちゃうのは現代っ子らしさか。

ちなみにこの超レア素材の名前は、"竜王の禁玉" 。

読み方は禁玉 (きんぎょく) じゃなくて、禁玉 (きんだま) だ! 金玉やんけ、こんなところにも小ネタが。


なお八乙女カイへの誕生日プレゼントについては、描写が一切無し。

あくまで八乙女ハルルの誕生会だからと、何も無かったのか……?

個人的に思うに、本木アユムと泉ルイは何かしら準備しそうに思えるけども……まあプレゼントのシーンが全省略されただけかも。


誕生日会後半は、八乙女ハルルと泉ルイのツイスターゲームだ。

ショート漫画パートなので、4コマ漫画パートでは描きにくい全身を映したダイナミック構図も可能。

氏家ト全先生の絵を好きな読者にはありがたい工夫だねえ。

漫画的にはえっちなトラブルなどが約束されたツイスターゲームですが、パンチラの誤解が発生するくらいで他は特になし。


今回のエピソードにおける決めのページだろう、八乙女ハルルが良い顔をするコマは普段より作画に注力されてますね。

髪の陰影にスクリーントーンとか貼られているし。

月刊連載になって、週刊連載の頃より氏家ト全先生も作画に思う存分時間をが費やせたりしているのかなあ。


最終ページは、今回名前だけの登場かと思われた男友達:富谷君と黒松君がメインの1ページネタ。

予想だにしていなかった、富谷君と黒松君から八乙女カイへの誕生日プレゼントだ! 目がちょっとうるんでると言える、か?

"カイ君って祝われたら涙腺ボロボロになるタイプに見える" のフラグも回収してるのかも。

そしてただ良いシーンではなく、八乙女ハルルにも同じシャツのプレゼントがなされて、ペアルックというオチである。

このノリが男子生徒らしさかー、泉ルイが怒っちゃってるのは笑う。


今月の感想終了。

個人的には本木アユムの誕生日だと予想してたが、全然違った。

そして次回予告は "次回、秋のメインイベント…運動会!!" とのことだ。

小学生での運動会と言えば、大玉転がしや組体操をやったりするのかなあ? 保護者の参加も期待できそう。


ちなみに別冊少年マガジン11月号の発売日は、土日で前倒しになるため10月7日 (金) の発売だ。気を付けよう。

ジョジョASBのバグ・小ネタ集の動画を投稿しました

・世は正にジョジョASBRの発売日前夜!

そのような状況下ですが、ジョジョASBのバグ・小ネタ集の動画を投稿しました。しかも2本。




動画を見ての通り、ジョジョASBのアップデートされる前、Ver.1.00でのバグなどを含めた内容となります。

言うまでもなく、最新アップデートバージョンVer.1.05では修正済みのバグも含めたよ。

さすがにVer.1.05だけでは数を用意できなかった……と書くなら後ろ向きな理由になってしまうな。

かつては追いきれなかったバグを楽しみつくした、としておくか。


面白いのはオラ無駄ラッシュ(ラッシュモード)バグの喰らい判定。

ラッシュモード中にはキャラクターの喰らい判定が消失しているはずなのに、Ver.1.00では何故だかミスタに喰らい判定が残っていた。

おかげでバグの温床になっていたわけですが、後のアップデートで喰らい判定は消失し、バグが起きなくなった次第。

これでバグは潰された……かと思いきや、Ver.1.05のラッシュモード中はジョニィに喰らい判定が存在するのだった。

というかVer.1.00でもジョニィに喰らい判定が存在したぞ、中途半端な修正だ。

残念ながらジョニィ同士ではラッシュモードを引き起こせないため、Ver.1.05では動画のほぼ全てのバグを起こせなくはなっている。

とはいえ、Ver.1.05になっても残ってるバグは残っているわけですねえ。


最も激アツなバグは、何と言ってもカーズやジョルノのGHAによる変身が一瞬で完了するバグであろう。

どうにかジョジョASBRでも残っていないだろうか、そう願ってしまうほどだ。

今月の 『八乙女×2』 第4話 感想

・今回の 『八乙女×2』 は、氏家ト全先生の漫画で史上初となる1話20ページ掲載!

しかも4コマ漫画パートは一切無くて、全編ショート漫画形式だ (20ページもあるからショート漫画ではないが) 。

読み進めてビックリしちゃったよ、読んでも読んでも話が終わらないので。


氏家ト全先生の漫画が一度に20ページ近く掲載されたことは、過去にもあった。

過去作 『濱中アイ』 や 『プチたん』 などでは、連載初回が2話掲載で、2話を合計すると約20ページ掲載だった。

でも今回は連載初回でもない通常の掲載で、増ページでもなくて20ページだ! しかも1話だけで。

うわーすごい。

氏家ト全先生にとって初めての挑戦だろうか? 読者にとっては初めての読み応えだが。

『八乙女×2』 的にも、20ページ掲載はこれまでで最多のページ数だ。

4コマだったりショート漫画だったりページ数も色々だったりするのは、氏家ト全先生がベテランだからこそ許可出てる感ある。

掲載ページ数が予測付かなかったり掲載方式が混在したりするのは 『八乙女×2』 の魅力に数えられそう。



そんなわけで、第4話 「海水浴と民宿の8月」 の感想だ。

前回の次号予告に "みんなと海水浴へ" とあった通り、1ページ目は海での記念撮影シーンからスタート。

子供会による1泊2日旅行で海水浴に来たのだとさー、この行事は想像してなかったなあ。

子供会なので、保護者同伴で八乙女カイや八乙女ハルルの母親は登場するし、モブとして近所の子供も初登場だ。

本木アユムも一緒に来ているってことは、姿は見えないけど本木アユムの保護者も参加していたのかなあ。

ちなみに今回、八乙女カイの男友達に出番は無かった。


八乙女ハルルは 「ハルル」 という珍しい名前なのに、"ハルちゃん泳ごう" とハルちゃんのあだ名が定着済みみたい。

「ルルちゃん」 とか 「ハルルん」 じゃないのだなあ。

メタな視点ですけど、なら最初から登場人物の名前としては八乙女ハルで良いのでは、などと思ってしまう。

そこを 「ハルル」 とするのが氏家ト全先生の個性、あるいは狙いが隠されているのだろうか?

……うーむ、ハルよりハルルの方が印象に残るし、ハルルなら名前被り率も劇的に下がるだろうしな。

ハルでは "春" や "晴" を連想してしまうから、という理由も思い付ける。

なるほど、こうして考えると作劇的にはハルよりハルルの方がお得なのかも。


泳げないことを誤魔化そうとする八乙女ハルルだけれど、髪を結ってる位置に注目だ。

普段の八乙女ハルルの髪形は、ツインテールというよりか 「おさげ」 である。

しかし第3話のプール回を見ての通り、水に浸かるときは髪の結び方を変えてツインテールにしてるのよね。

そしてこの海水浴シーン、八乙女ハルルの髪形はおさげではなくツインテールだ。

泳げないながら、意地でも海に入らないというわけではない、という気持ちを伺える。


泳ぐ前にはスイカ割りのターン。

ページ半分を上から下まで使って、本木アユムと八乙女ハルルの全身を描かれてるの見た目的に良いですね。

4コマ漫画パートではまずお目にかかれない、でかいイラストでの全身像なので。

本木アユムの内股な姿勢とか可愛らしさは出してきてるけど、小学生ならではの肉付きみたいなフェチっぽさは一切無い。

小学生だけれどイカ腹の子は一人もいないし。フェチの人の作画ではないなという感じある。


イカ自体は、初登場にして出番多めなモブ小学生の鈴木兄妹 (3年生と2年生) が割ったとさ。

イカ割りの目隠しといえば、目隠しプレイという下ネタに発展させられようパーツですが、ここでは暗いの苦手というネタに発展。

生徒会役員共』 だったら絶対下ネタに派生していただろうに。

子供会会長のお爺さんに八乙女カイ母と八乙女ハルル母がスイカを持ってくシーン、何故かNTRみを感じ取ってしまった (心が汚れている


八乙女カイ母と八乙女ハルル母の会話シーンが第1話以来やってきた。

公式のあらすじには "親同士も仲良くなったり" とあるものの、今のところごく普通なご近所付き合いの間柄ですね。

これからもっと仲良くなるのか? それとも大人だし現状のご近所付き合いが "仲良くなったり" に該当するのか?

それにしても氏家ト全先生の漫画は、眼鏡をかけてない登場人物が何かしらの眼鏡をかけるシーンたまに出るよな (今回はサングラス) 。


海水浴と言えば貝殻拾い、というひと夏の思い出から下ネタに繋がった。

貝殻ビキニのイメージカットは、氏家ト全先生の漫画でも屈指の露出度の高さじゃないの。

イメージカットが大人の女性であって八乙女ハルルでも本木アユムでもないのは、その筋の人にとっては残念そう。

せっかく本木アユムも貝殻ビキニの知識があったというのに…… 八乙女カイは貝殻ビキニを知っているのかどうか。

あと念のため気になったので貝殻ビキニで検索したら、2022年現在でも検索結果のトップは1989年の武田久美子写真集撮影の話であった。

30年以上前の格好が今なお語り継がれているのはすごい、もっときわどかったりインパクトある格好はその後にも生まれただろうに。


1ページ1ネタの密度で展開する今回だけど、八乙女カイが八乙女ハルルに泳ぎを教えるくだりは3ページ使って1ネタの贅沢さ。

ここが今回のメインですよ、と言わんばかりだ! まあ実際メインですけど。

泳ぎを教えるシーンでは、自然に八乙女カイと八乙女ハルルが手を繋いでるねえ。そりゃ教えるのに必須の手順だからだけど。

生徒会役員共』 だったら、ここで手を繋ぐことも登場人物が意識しすぎて一ネタ成立してそうなところなのに。

これもまた小学生らしさか。


そして八乙女ハルルは犬かきを習得だ。

そんなことある? と思ったが、水泳初心者は犬かきのような泳ぎ方になりやすいらしいので、そういうものなのかも。

きちんと見守ってる八乙女カイに対して "ホラ見て見て" と嬉しそうな八乙女ハルルが可愛い。

今回メインの泳げるようになる展開のオチが、犬かきできるようになって "メス犬にしてもらったの" は下ネタが重たくて笑う。

しかも言う相手が八乙女ハルルの母親なのもまた笑う。

八乙女ハルルの母親は下ネタ側のポジションな登場人物と推測されてるしさー。


ここで前半10ページ終わって折り返し地点か。

後半は民宿でのお風呂シーンからスタートですが、入浴は1ページで終わるし裸も全然描かれないぞ。

海で思いっきり遊んでからのお風呂ならではのオチ、下ネタも一切無しであった。


子供会での海水浴だし、作劇上の都合で画面に映る子供が5人だけなのかと思ってたけど、そうではなくマジで5人だけなのかな。

民宿で遊ぶシーンや布団が敷かれたシーンも5人で全員という感じだ (八乙女カイ、八乙女ハルル、本木アユム、鈴木兄妹) 。

それと本木アユムが愛称として "アユ" と呼ばれたりもしたぞ、前回名前で呼ばれたがってたのに、今回愛称呼びまで進展してた。

八乙女カイは八乙女ハルルのことをハルとかハルルと呼ぶ日が来るのかなあ、今回は "八乙女" 呼びでしたけど。


実の息子相手に "間違いの夜を起こすなって意味だったんだけど" の下ネタは重すぎて笑った。

登場人物の親の下ネタがこう頻繁に挟まるのは、『濱中アイ』 以来で懐かしい嬉しさもある。


なんだかんだで1つの布団に2人が入ることになるトラブル、漫画ではありがちだけど今回はそこに至らず。

布団を取り違えるトラブルを男子ではなく女子が起こすのは氏家ト全先生らしい展開だ。

濱中アイ』 ではサンタクロース関連の話で "どうぞ" と招き入れる展開もありましたが、今回の反応は "夜ばい!?" である。

シンプルだが小学生だからこそネタの破壊力が増してる気もするな。


後半2ページ使って旅の振り返りで1ネタ。

このハイペースさは20ページとページ数が多くてもショート漫画を読んでる感じあるね。

普通の16ページ週刊連載の漫画だったら、帰りの車中だけでももっと会話やら多いだろうし。

そしてとことん肉体的によわよわな八乙女ハルルだ、車酔いもすぐするぞ。

成績優秀ながらにお茶目で身体的にはあれこれ弱い八乙女ハルル、何か新しいタイプのヒロインかも。


ラスト1ページは、おまけの後日談だ。

市民プールで犬かきを披露する八乙女ハルル、それを見守る泉ルイと本木アユム。

泉ルイの水着姿も1コマだけとはいえ差し込んでくるサービス精神、ファンの人には嬉しいやつだ。

第3話で言われた通り、きちんと褒めてのばそうとしてくれてるのが泉ルイの人の良さか。

そして知らずとはいえ、恩を仇で返すような形になってるオチは笑った。

八乙女カイとマンツーマンで、というか2人きりで密接に過ごしたいのは泉ルイの方であろうにな。

この調子で、民宿で八乙女カイの布団に間違えて入ってたエピソードも披露しちゃってたら大変なことになりそうだ。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、2学期スタート!! そして【誰か】の誕生日……!!" とのことだ。

夏休みというビッグイベントも終わったし、次回は4コマ中心エピソードになりそう。

小学校だと、その月にお誕生日を迎えるクラスメイトを祝う何だかを学校でやったような記憶があるようなないような……

誰の誕生日なのか、そしてどうやって祝うのか? クラスで祝うのか、家に行ったりして祝うのか?

普通に考えたら八乙女カイか八乙女ハルル、あるいは今回出番の少なかった泉ルイとなりそうだな。

でも個人的には、誕生日パーティのため本木アユムの自宅に招かれたら豪邸でビックリ、みたいな展開を予想しておくぜ。