なんとまあ音楽に恵まれないアニメだ

・アニメゴルゴ13の話。『白夜は愛のうめき』 。

今まで何度も書いた事だから 「またそれか」 と思われるかもしれないけれど、

一体どうしてこのエピソードをアニメ化したのか分からないぜ!


ただし今回は、力強くそう思う。

この話は、まだ人間の心を持っていた頃のゴルゴでなければ盛り上がらないエピソードだろうので。

原作では第2巻目に収録されている本エピソードの頃のゴルゴは、

得意げな顔は見せるし ジョークは飛ばすし 銃を持った相手と握手をするようなゴルゴであったわけですよ!


しかし今の・アニメ版の機械のようなゴルゴじゃあ、

「一夜を共にした女性に狙撃シーンを目撃されてしまい、消さなければならない」 とのシチュエーションが、

盛り上がるはずも無いだろうと思う次第。


そんな訳で、ゴルゴがまだ人間らしかった頃のエピソードのアニメ化ながら、

ゴルゴを現在のゴルゴらしく描いている点が、原作とアニメ版での変更点。

「今回に限ってゴルゴが人間的な反応を見せる」 というような演出はなし。

具体的に気付いた点としては、

目撃者となった女性に銃口を向けてさえゴルゴは汗を流さなかったし、

「自分の進行方向にある女性の死体の方へ歩き始めたゴルゴ

(女性の死体へなんらかのアクションを起こしたのか? は、読者の想像へ任せる形)」 がラストの原作に対し、

アニメ版は、「女性の死体の横を通り過ぎるゴルゴ」 がラストシーン。


そして日記タイトルの話題。

「本当このアニメは音楽に恵まれないなあ……」 というのがメインの感想。

毎週毎週 余韻を台無しにしてくれるラストのステージクリア音を抜きにしても、

毎週毎週使っている緊迫したシーンの音楽が、飛行機内のパニックシーンに使われた時には、

「なんてBGMの数が少ないアニメなんだ!」 とがっかりした。

数えた訳ではないけれど、普通のアニメの半分くらいしかBGMが用意されていなさそう。

むしろもう逆にBGM無しでやってみてほしいくらいだ。