Mission.48 【オレたちに未来はない】 感想

・もう小津姉妹が最高すぎる。



今週の扉絵は、憤怒する小津姉妹!

小津歌音のその髪は、電気を帯びて重力を無視し、まるで生き物のようにうねる! まさに怒髪天

小津詩音はその瞳は、真正面を強く睨み、陽動班撃滅の強い決意が見て取れる! やたら可愛いが怖さもある!

単行本6巻の表紙は、こういう小津姉妹が占領してくれたら嬉しいんだぜ。


小津姉妹がどうして三鷹駅まで辿り着けたかと言えば、

それは電撃を操り生物の体内イオンを感知する小津歌音の特殊能力の成果だ。

この感知能力でもって、陽動班が隠れる位置までも探し当てるけど、成瀬荊に先手を取られてしまったよ。


鉄グモ戦までは 整備班の存在に気付かれないよう、陽動作戦として小津姉妹を誘い込んでいた陽動班。

しかし今は、もうすぐ来るだろう電車に乗って逃げるだけ! 残弾打ち尽くすつもりのガン逃げモードだ。

これにはさすがの小津姉妹も近付けない!

小津詩音なら単独で特攻できそうだけども、やはり姉貴の小津歌音大好きっコだからか、ここは一時退却だ。


一方その頃、京都会議では日本がぶっ叩かれてたよ。

オーストラリアが原子力回帰を訴えて首脳たちを引き付けたのに、日本総理が結論を出さないので非難轟々。

それもそのはず、夏目総理大臣はこれまで非核を訴え支持率を獲得してきたので、

ここで原子力回帰に賛同すれば、一気に支持率転落、政権交代が予想されるからです。

けれどオーストラリア首相らを説得させられる気はしない……そういうわけでトイレに篭りっきりの夏目総理。


そんな夏目総理に、甘い言葉でささやきかけるのは鴎外官房長官だ!

私に任せて頂ければ、いいように致しますよ‥‥的な事を語りかけ、夏目総理から主導権を奪う……って、

げぇー! お前ひょっとして黒幕なのかよ!?

こうして日本の行く末は 鴎外官房長官の手に委ねられましたとさ……と、行くかどうかは分からない。

それはこの様子を、三島教頭がこっそり窺っていたからだ!

これで三島教頭と鴎外官房長官がグルだったらどうしよう。

ともかく、京都会議側の展開も緊張感が高まってきましたよ。


場面は再び東京へ。

逃げの一手の小津姉妹。そしたら今度は、陽動班が攻め込むターンだ!

ミスドに逃げ込んだ小津姉妹を追い詰める!

放置して逃げられてお台場原発を爆破されては世界が終了なので、これは本気でとどめを刺すつもりなのか!?

小津姉妹が止めを刺される! ……と思いきや、なんと成瀬荊は小津姉妹に治療を申し出る。

こいつは降伏勧告だ!

当然ながら、小津姉妹の答えはノーだが……


そういうのがウゼーんだよ!!

死んでも学校の言うことなんか聞くか―――!!!


小津歌音のその態度は、どこか奇妙だった。

成瀬荊を否定するばかりでなく 学校まで否定し、感情の昂りのあまりに涙までこぼす小津歌音。

いつものどこか余裕を残したような態度とは違う姉に、小津詩音は呆然とするばかり。


「‥‥成瀬荊委員長 おまえ‥‥ おまえは‥‥ 何も知らねーからそんな顔してられんだぞ」

「何も知らないって‥‥ 何が―――」

人命救助だよ!

マジでそんなもんのためにオレらコッペリオンが作られたと思ってんのか!?

だまされてんだよ‥‥ おまえは大人たちに人形みてーに操られてんだ!


……え、これ、

なんかとんでもない秘密の存在来たー!!?

コッペリオンは、放射能に汚染された死都・東京に残る生存者救助のため生み出された科学の子のはず。

それが実は表向きの理由であって、本当の誕生の理由は隠されてでもいると言うのか!?


小津姉妹が人間への復讐を決意したのは、

これまで、コッペリオンがいつ突然死するかもしれない存在だという秘密を知ったからと描かれていた。

これに加えて、コッペリオン誕生についての更なる秘密があったみたいだよ。

黒澤遥人や三島教頭は、その秘密を知っていたのだろうか? とりあえず、小津詩音は知らなさそうだ。

「妹に余計な不安を背負わせたくない」 的な小津歌音の思いやりがあったらいいなあ。


「オレらには」「未来なんてねーんだ」


そして小津歌音は、最後の攻撃を仕掛けるつもりだ! 電撃フルスロットル!

黒澤遥人を殺そうとした時よりも強く! 覚醒深作葵を倒そうとした時よりも激しく!

最大出力の電撃が荒れ狂う!

どこに隠れていたのやら、第一師団の残りの団員も駆け付けてきた!

いよいよ小津姉妹と陽動班との、ラストバトルの幕開けなのか!?


……というところで 「電車来た――!!

深作葵は何も知らず、ようやっと来た電車を見付けて大はしゃぎ。

なんて空気の読めない子なんだ。。。

しかしまあ、電車が来たって事は、死の風もすぐそこまで迫っているはず。

折角のラストバトルではあるものの、成瀬荊たちにはもはや一刻の猶予も無いぞ。

とりあえず、残りの第一師団は死の風でばたばた死にそうだな……


そんなこんなで次回へ続く。先が読めない展開になってきたなあ。