生徒会役員共&オールキャラクターズ詳細

・いやはや、素晴らしいよな!

氏家ト全先生の作品についてをまとめた、オフィシャルガイドブックが出る日が来るなんてな!

そんな訳で、『生徒会役員共&オールキャラクターズ』 の内容を今から紹介してしまうんだよ。


まあ大雑把に言うと、"氏家先生の作品のデータベースブック" みたいな感じです。

作品中に出てきた情報を拾い集めて、一冊にまとめ上げた内容だ。

このサイトでたとえると、生徒会役員共設定まとめのページを何十倍にも詳しくしたようなもの。

というか、このページの更新が全然できていなくてすみません。

つか 『生徒会役員共&オールキャラクターズ』 が出版されたのだから、

上のページの設定まとめ部分は削除するなり修正するなりしておこうと思うよ。


TVアニメ版の 『生徒会役員共』 から入ってきた層に 氏家先生の過去作品をアピールするべく、

女子大生家庭教師濱中アイ』 、『アイドルのあかほん』 、『妹は思春期』 & 『妹はひまわり組』 についても、

メインキャラ・サブキャラ問わずほとんどのキャラのプロフィール、作品ダイジェストや名台詞・見所をご紹介。

つか、なんか見たことない設定があるんだけど、これって本編に載ってたっけ?

たとえば小宮山先生の生年月日が明かされていたりするんだけど、本編に出てきてたっけ? どうだったっけ。


加えてこの本にはだな、

これまで一切単行本に収録されていなかった、氏家ト全先生の読み切り作品 『ハナとプチ』 が収録されている。

ちなみに収録に際しての変更点は、ほとんど無いぞ。誤植が修正されたくらいだ。


また、今回初めて公開される、

生徒会役員共』 「#92」 の氏家先生のネームが丸ごと収録されているんだよ!

これはお宝映像だよ! 映像ではないな。

ネームなので当たり前だけど、すっごく簡単にキャラクターたちが描かれている。

何気にタイトルがネームの時点で入っている。

ということは、『生徒会役員共』 の各ネタのタイトルは氏家先生が考えているのか。


なお、この本に対しての氏家先生の描き下ろしイラストは、全く無い様子。

イラストはすべて過去原稿からの流用。上に書いたネームだけは違うけど。

氏家先生の自画像イラストも、過去の単行本に載ってたイラストだ。


そしてここからが大変じゃああるまいか!

なんとだな! この本には氏家ト全先生へのインタビュー記事と! 担当Cさんへのインタビュー記事が載ってるんだ!

きみきみ是非是非買いたまえ。いや、このサイトを見る人は多分もう買ってる。

ここではインタビュー記事の中から、俺が気になったポイントだけチョイスして感想を書き記さざるを得ない。

そういやこのサイトには氏家先生へのインタビュー記事をド転載しているコンテンツがあるけど、

この本における氏家先生方へのインタビュー内容は、この本の価値の20割くらいを占めているので全転載はしないのぜ。

マガジン掲載インタビューみたく、後から確認するのが難しいものでもないし。


そんなわけで転載じゃあー。


――まず、それぞれ作品連載のきっかけと設定の理由を教えてください。

(中略)

――「週刊少年マガジン」での最初の連載、『女子大生家庭教師濱中アイ』はいかがでしょうか。

氏家 これは編集サイドからの提案でした。

――『アイドルのあかほん』はどうだったのでしょうか。

氏家 これも編集サイドからの提案でした。


改行と 「(中略)」 はブログ主によるもの。

いや…… いきなり氏家先生の回答が短いな! インタビュアーさんももっと突っ込めよ!

実際、氏家先生が自分から作品を持ちかけたのは 『生徒会役員共』 と 『妹は思春期』 だけらしいのだが……

まあ、氏家先生らしいといえば氏家先生らしい回答ではある。


――キャラクターの設定はどのようにして作られるのですか。たとえばモデルがいるのでしょうか。

氏家 モデルはいません。設定は大まかに作ってから、後付けています。

――描いていて楽しい、またはお気に入りのキャラクターがいれば教えてください。

氏家 つり目のキャラが好きなので、シノ、アヤナ、マナカあたりが。


氏家先生はつり目のキャラが好きであったとは。

すると 氏家先生側から持ちかけた 『生徒会役員共』 ではつり目キャラが主人公なのも、そのせいなのかもね。

そして、"登場キャラにモデル無し" 発言が来た。そうか。

"その手の店に取材で行ってモデルにした人がいる" とか、そういう事は無い模様。


――作品の中で、特に気に入っているシーンやギャグ、言葉があれば教えてください。

氏家 自分の作品を評価することはありません。


なんてこった。


――ところで話は変わりますが、先生のペンネームの由来はなんですか?

氏家 ト(カタカナ)を卜(漢字)にしてググってください。


当たり前だろう事だけど、やはり氏家先生のペンネームは戦国武将の氏家卜全由来なのね。

……

つか、全体的にこのインタビューの質問って、当たり障りの無い質問が多すぎるよ!

なんでさぁ、「先生はどうして巻末コメントがあんなに淡白なんでしょうか?」 とか、

「かつて登場キャラの苗字は野球選手に由来してましたが、野球について〜〜」 とか聞かないの?

ペンネームの由来とか、聞くまでもなく氏家卜全じゃん。

"聞いてみたら実は氏家卜全じゃなかった!" とかなら掲載する意味もあるけどさー。


このインタビュー、インタビュアーさんが氏家先生と対面して聞いたんじゃなくて、

氏家先生にQ&A表を送って答えてもらったように思えるよ。

それも、"制作会社が対マンガ家用に作ってあった質問テンプレをそのまま使ったんじゃあないか?" って思えてくる。

「下ネタに対する思い・考えをお聞かせください」 って質問すらしていない

氏家先生へのインタビューで下ネタについて聞かないとかありえんだろ!

読者から質問を公募するとかして、もっと突っ込んだ話を聞いてほしかったよ……


――これから描いてみたい漫画のテーマがあれば教えてください。

氏家 熱血ファンタジーバトル漫画です。

(中略)

――それでは最後になりますが、ファンの方へのメッセージをお願いします。

氏家 

(中略)

あと、次何か連載する場合、ショートギャグ漫画と熱血ファンタジーバトル漫画

どちらかをやろうか迷っているので、よかったら意見ください。


質問内容はアレでも、氏家先生の回答は注目に値するものばかりだぞ!

なんと、氏家ト全先生は次回作で熱血ファンタジーバトル漫画を描きたいそうだ!

マンガからは読み取れない、貴重な裏話!

しかも氏家先生がファンの人に、次回作についての意見を求めているんだぜ!?

おいおい、きみきみ氏家先生に思いの丈をぶつける機会が得られているじゃあないの!

ハガキにしたため次回作への意見を届けてみればいいんじゃないかな。


しかしまあ、あえて "熱血" を付ける辺りが気になるな。

ただのファンタジーバトルではなくて、"熱血" だよ? どんなマンガなのかしらん。

そしてショートギャグの方に、"下ネタ" が付いていないことも気になる。

下ネタショートギャグではなくて、ただのショートギャグなの?

それとも "下ネタ" が付くのは大前提なのかなあ。

つまり "下ネタショートギャグ漫画" と、"下ネタ熱血ファンタジーバトル漫画" の2択なのかもしれん。


ちなみに俺は、「熱血ファンタジーバトルの方で!」 と意見を送るつもりです

まったくまあ、俺が氏家先生のマンガを好きであるのはギャグが面白いからってのもあるけど、

他にも 氏家先生が創り上げる作品に流れる空気が好きなんよ。世界観、とは何か違う。

これってのは作品ジャンルが変わっても、そうそうやすやす違ってきたりしないものだろうから、

俺としてはまぁ半分くらい安心して、氏家先生の新しい世界が見れそうな別ジャンルを推すものです。

「熱血ファンタジーバトルは、全然作風違って俺は受け入れられなかった!

そのうえ世間一般にはそっちの方が評判良くて、氏家先生は過去の作風を捨て去ってしまった!

俺にはマイナスしか残らなかった」

って未来にはならないだろうし。

氏家先生は俺を知らないだろうけど、

俺側からは氏家先生は知らない漫画家さんではないので、受け入れられる内容であれば応援したいところ。


そして次は、担当Cさんへのインタビュー内容の感想だ。

この担当Cさん、というか千葉素久さんは、氏家先生の全作品で担当編集者だった経験があるらしい。

というか氏家先生がデビューする前からの担当で、今現在も氏家先生の担当を務めている様子。

ひょっとすると、氏家先生の描く場がヤンマガから週刊少年マガジンに変わったのは、

"千葉素久さんがヤングマガジン編集部から週刊少年マガジン編集部に異動したから" ってのもあるのかもな。


――ところで、この作品の連載のきっかけはなんだったのでしょうか。

 すべて先生のアイデアです。今まで何本か連載をして、

やりたくなったものを満を持して……という感じだったのではないでしょうか。違うかな?


生徒会役員共』 についての質問。

やはり 『生徒会役員共』 は、氏家ト全先生主導のマンガであるみたい。


――氏家先生のインタビューによれば、この作品は編集サイドからの提案ということですが……。

 そうでしたね。

このときは男女が無理なく二人きりになれるシチュエーションということで、

当時人気のAVを参考に設定をいくつか選んでから、先生と話した覚えがあります(笑)。


濱中アイ』 についての質問。

女子大生家庭教師濱中アイ』 というこのAVみたいなタイトルは、

やっぱりAVが元になっていたようだ。

ていうか、少年誌に載せるマンガの設定でアダルトビデオを参考にするって、面白い事態だなあ。


――ほかにも印象深い話はありますか?

 最終話の全員パンチラです。これも笑いました(笑)。

(中略)

だからあえて直接的に描かず、読者の頭で想像してもらう演出なんだと思っていたら、

結局最後に全部見せてしまうという荒技(笑)。


濱中アイ』 最終回の真相についても明かされた

いろいろとまあ物議を醸したあの最終回は、氏家先生によるアイデアだったんだねえ。

当時は "編集部の発案だったのではないか" などと考えたりもしたけれど、全然違った。

こうなると 『生徒会役員共』 もまた、全員パンチラ最終回を迎えるのかもしれない。


――芸能プロダクションの内部というのは、普段目にしない世界だと思いますが、

どうやって描かれたのでしょう。

 実は先生の作品で、担当が取材しなければならなかったのは、この作品だけなんです。

以前、僕はグラビアを担当していたことがあったので、多少この世界の知識はあったんです。


アイドルのあかほん』 の話。

担当編集者がこの作品しか取材していないって凄いな。

下ネタ・エロネタについて、その手の店に取材へ行ったりしてるものかと思ってた。


ちなみに 『妹は思春期』 についてのインタビューは、

千葉素久さんが以前行われた講習会の内容と半分くらい同じ。

まあ、同一人物が同じ内容を語っているのだから、同じ内容でなくちゃおかしいけど。


以上、そんな感じ。

TVアニメ版 『生徒会役員共』 から入った人にも、『妹は思春期』 の連載から入った人にもおすすめの内容だったよ。