・さて、そんな訳で、
マガジンSPECIAL 2012年5号より、氏家ト全先生新連載 『プチプチたんたんプチたんたん』 が連載開始。
いやっふー、やったな。めでたい!!
タイトルロゴには 「Petit-Tan」 との文字列も見える。海外用タイトルだろうか。
なお、「Petit」 はフランス語で "小さい" を表す言葉の "プチ" だとさ。
連載形式が4コマ漫画なのかショートギャグ漫画なのかは謎に包まれていたけれど、その実態はショートコミックでありました。
今月号はカラー1ページ+1話目8ページ+2話目10ページ掲載。次号は2話掲載で16ページ。
1話辺り、8ページ掲載になるのだろう。
「1話あたり8ページ掲載なら、それって後期の 『濱中アイ』 と同じ感じのマンガじゃあないの?」 と思うけど、
本作はどうやら、not ショートギャグ。
ページ数はショートでギャグが多めだけれども、ジャンルとしては普通のマンガって扱いっぽいぞ。少なくとも今月号は。
作品のアオリ文句も 「 "新" 氏家ワールド」 、「氏家先生の新境地 」、「氏家ワールド、さらなる深みへ!!」 など、
既存作品との違いを示唆するアオリ文句が並んでいるし、「ショートギャグ」 との紹介はどこにも無い。
公式のジャンル紹介は、表紙に書かれた "新感覚ガールズショート!" のみだろうかね。
じゃあ、どの辺りが "新" 氏家ワールドなのか。
とりあえず俺がこれまでの氏家ト全先生の作品と比べて、最も違いを感じたコマがこれだ。
「ただのお色気読者サービスシーンじゃあないですかー」、なんて言う人はいないよな??
そのような御人は、これまでの氏家先生作品の入浴シーンを確認するべきだ!
『妹は思春期』8巻 「#177」 を、『濱中アイ』 1巻 「017」 を、『濱中アイ』 5巻 「098」 を、
『生徒会役員共』 1巻 「#15」 を、『生徒会役員共』 3巻 「#31」 を、『生徒会役員共』 4巻 「#67」 を。
足りないならば、女子更衣室描写も確認するべき。『濱中アイ』 5巻 「095」 や、『生徒会役員共』 6巻 「#148」 を。
お分かりいただけただろうか。
入浴シーンや着替えシーンで徹底的に女性の裸体描写を排除してきた氏家ト全先生が、
『プチプチたんたんプチたんたん』 では、堂々と裸を描いてきている!
スチームガードなんて甘い防御ではなく、噴出しやカメラアングルで身体自体を描かない鉄壁の防御だったのに!
今までと比べて異質すぎるシーンだよ!! 何なのだろう。
もっと言えば、この 『プチプチたんたんプチたんたん』 というタイトルも異質だよ。
今までの氏家先生の作品タイトルを振り返るに、
『生徒会役員共』 、『ハナとプチ』 、『アイドルのあかほん』 、『女子大生家庭教師濱中アイ』 、
『妹はひまわり組』 、『妹は思春期』 その他どれもが作品の舞台設定なり 登場人物なりを想像しやすい。
でも今回は違う。「"プチプチ" って何さ?」 って話である。想像不可能だ!
……もうどうせだし書いてしまえば、この 「#1」 と 「#2」 には面白さより違和感の方が強かった。
新しい登場人物 (山田コンスタンツ、寮母の朝宮さん、雨雲先生) も、過去作品での新キャラとは違って、
「何だか過去の氏家先生の作品で似たキャラを見た気がする……」 って感じだし。
一体何が理由でこうも違和感を感じるのか……
新連載だからだろうか? 久しぶりに見る氏家先生のショート形式マンガだからだろうか?
1号辺りのページ数が氏家先生最多の19ページだからだろうか? 『ハナとプチ』 と比較してしまうからだろうか?
氏家先生が作風を変えてきたのだろうか?
ややエロ成分多めなマガジンスペシャルと言う雑誌のカラーによるものだろうか?
その理由は全く分からないわけですが、
俺が勝手に無根拠に推測するなら、これが担当編集者さんの違いってものなのじゃあないかなあ、って思ってみた。
氏家ト全先生の担当編集者さんについては 『生徒会役員共&オールキャラクターズ』 を買って読むべき。
ともかく、これまで多くの氏家先生の作品を担当した千葉素久さんは 『プチプチたんたんプチたんたん』 の担当ではないらしく、
イマムラという方が 『プチプチたんたんプチたんたん』 の担当編集者らしいのさ。
イマムラさんがどのような編集をしているのかは不明ながら、氏家先生の既存作品と大きな違いが出る可能性はあるかと。
また、気になるのはタイトルの略称だ。
この 『プチプチたんたんプチたんたん』 は氏家先生の作品で最長となる文字数のタイトルなので、
早めに公式略称が欲しいところ。
ちなみにマガスペ目次ページにある 「マガスペ編集者の心の叫び。」 コーナーを見れば、
好きな動物は犬。好きな食べ物はひじき。
前号マガスペ登場の『シャードック』に続き、犬マンガを2つも担当できてホクホクです。
氏家先生の新境地『プチたん』、是非ご堪能ください!(いまむ)
とあるので、担当編集者さんは 『プチたん』 と呼んでいるようだが、これを使えば良いのかねえ。
なお、原文は改行ナシ。