・ソシャゲ 『Fate/Grand Order』(FGO) には、偉人や神霊を元ネタとしたキャラクターが多数登場する。
そのキャラクターの中には、史実・伝承とは異なる性別で実装されるキャラクターも多い。
(例:アーサー王→女性、織田信長→女性)
実際の性別とは異なる理由を、ゲームではどのように設定しているのだろうか?
気になったので調べてみた。
最終更新:2023年8月
※この記事はFGOのオーディールコール奏章Ⅰまでのネタバレを含みます
■分類基準
・確認対象はプレイヤーが使用可能な女性サーヴァント。
(例:U-オルガマリー、ラヴィニアなどは対象外)
・設定上の性別について調べたため、ゲーム中の性別判定とは異なる場合がある。
(例:ディオスクロイ ※ゲームでは男女2キャラで1キャラ扱いのため、ステータスは性別不詳)
・同一キャラクターの別バージョンは、性別が変わらないため省略。
(例:ジャンヌ・ダルク・オルタ、水着巴御前、アルトリア・リリィ、ナイチンゲール・サンタなど)
・複数の元ネタを持つ同一キャラクターは、個別に分けて記載。
(例:妖精騎士ガウェインとバーゲストは同一キャラクターだが、元ネタが異なるため分けて記載)
<史実や伝承では男性だが、あまり理由なく女性になっているサーヴァント>
(例:女性だが後世には男性として伝わった、平行世界では女性である、説明なし など)
- アルテラ(※アッティラ) ※女性化の説明なし
- アルトリア・ペンドラゴン(※アーサー王) ※女性だが、性別を偽っていた
- 伊吹童子 ※女性化の説明なし
- 牛若丸 ※女性化の説明なし
- 織田信長 ※女性だが、性別を偽っていた
- 加藤段蔵 ※女性化の説明なし
- ガレス ※女性化の説明なし
- 鬼一法眼 ※女性化の説明なし
- ククルカン ※女性化の説明なし
- 荊軻 ※女性化の説明なし
- ケツァル・コアトル ※金星の女神 (アフロディテ) のイメージに存在が引っ張られた
- 玄奘三蔵 ※女性化の説明なし
- ジャック・ド・モレー ※悪魔崇拝の伝承に存在が引っ張られた
- 酒呑童子 ※女性化の説明なし
- 徐福 ※女性だが、後世には男性として伝わった
- ディオスクロイ(※ポルクス) ※女性化の説明なし
- ドブルイニャ・ニキチッチ ※女性化の説明なし
- 哪吒 ※死後に仙人が女性として復活させた
- ネロ・クラウディウス ※女性化の説明なし
- フランケンシュタイン ※フランケンシュタイン博士が女性として創造した
- フランシス・ドレイク ※女性だが、女性として見られていなかった
- ポール・バニヤン ※女性化の説明なし
- 源頼光 ※女性だが、後世には男性として伝わった
- 宮本武蔵 ※宮本武蔵が女性である平行世界の存在
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(キャスター) ※理由は不明だが、モナリザの姿になっている
- レディ・アヴァロン(プロトマーリン) ※マーリンが女性である別の世界線の存在
<史実や伝承では男性だが、FGO以外でも女性化された作品が有名なサーヴァント>
<史実や伝承では男性だが、女性になっている理由付けのあるサーヴァント>
- ウィツィロポチトリ ※ウィツィロポチトリを名乗る別人
- ヴァン・ゴッホ ※ゴッホと混じり合わされたクリュティエ (神話に登場する女性)
- オリオン ※本人のように見えるのはアルテミス(女神)
- 葛飾北斎 ※本人のように見えるのは葛飾応為(北斎の娘)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(ライダー) ※本人ではなく人造サーヴァント
- カーマ ※女性を依り代に現界している
- ガネーシャ ※女性を依り代に現界している
- 曲亭馬琴 ※土岐村路(馬琴の義理の娘)の身体を借りている
- 呼延灼 ※エンプーサ(神話に登場する夢魔)と融合している
- 九紋竜エリザ(※史進) ※エリザベート・バートリーと融合している
- 司馬懿 ※女性を依り代に現界している
- ジャガーマン ※女性を依り代に現界している
- 千利休 ※駒姫(大名の娘)の身体を借りている
- 大黒天 ※使わしめの鼠たちが代わりに現界している
- 平景清 ※女性を依り代に現界している
- トラロック ※トラロックを名乗る別人
- ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(※サンチョ・パンサ) ※『ドンキホーテ』の複数の登場人物が融合した実質FGOのオリジナルキャラクター
- ヘファイスティオン ※ヘファイスティオンの双子の妹
- マナナン・マク・リール ※女性を依り代に現界している
- モードレッド ※アルトリアの人造クローン人間
- 妖精騎士ガウェイン ※ガウェインの名前を与えられた別人
- 妖精騎士トリスタン ※トリスタンの名前を与えられた別人
- 妖精騎士ランスロット ※ランスロットの名前を与えられた別人
<史実や伝承では男性だが、性別が不明となっているサーヴァント>
- 果心居士
<史実や伝承では人外などの理由で、性別があやふやなサーヴァント>
- ヴリトラ
- ジャック・ザ・リッパー
- シュヴァリエ・デオン
- テノチティトラン
- ナーサリー・ライム
- バーゲスト
- 紅閻魔(※舌切り雀)
- メリュジーヌ
<史実や伝承から、もともと女性であるサーヴァント>
- アシュタルト
- アストライア
- アタランテ
- アナスタシア
- アビゲイル・ウィリアムズ
- アン・ボニー
- イシュタル
- 出雲阿国
- 茨木童子
- 壱与
- エウリュアレ
- エウロペ
- エリザベート・バートリー
- エレシュキガル
- エレナ・ブラヴァツキー
- オルトリンデ
- 女教皇ヨハンナ
- 刑部姫
- カーミラ
- カーリー
- カイニス
- ガラテア
- カラミティ・ジェーン
- 鬼女紅葉
- 清姫
- キルケー
- 虞美人
- クリームヒルト
- クレオパトラ
- ゴルゴーン
- サロメ
- シェヘラザード
- シトナイ
- シバの女王
- シャルロット・コルデー
- ジャンヌ・ダルク
- 秦良玉
- スカサハ
- スカサハ=スカディ
- 鈴鹿御前
- ステンノ
- スペース・イシュタル
- スルーズ
- 清少納言
- ゼノビア
- セミラミス
- 大淫婦バビロン
- 玉藻の前
- 茶々
- 徴姉妹
- ドゥルガー
- 巴御前
- ナイチンゲール
- ニトクリス
- バーヴァンシー
- パールヴァティー
- ハベトロット
- 卑弥呼
- ヒルド
- ブーディカ
- 武則天
- ブラダマンテ
- ブリトマート
- ブリュンヒルデ
- ペンテシレイア
- マタ・ハリ
- マリー・アントワネット
- マルタ
- ミス・クレーン(※鶴の恩返し)
- 紫式部
- メアリー・アニング
- メアリー・リード
- メイヴ
- メディア
- メドゥーサ
- メドゥーサ(ランサー)
- 望月千代女
- モルガン
- 楊貴妃
- ラーヴァ/ティアマト
- ラクシュミー・バーイー
- ロクスタ
- ワルキューレ
<Fateシリーズの創作であるため、元から女性のサーヴァント>
- アイリスフィール(天の衣)
- アルクェイド(アーキタイプアース)
- アルトリア(ランサー)
- アルトリア・キャスター
- 浅上藤乃
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 宇津見エリセ
- カレン・C・オルテンシア
- キングプロテア
- グレイ
- クロエ・フォン・アインツベルン
- ジナコ=カリギリ
- 静謐のハサン
- 殺生院キアラ
- ソドムズビースト/ドラコー
- 謎のヒロインX
- 謎のヒロインXX
- 謎の蘭丸X
- バゼット・フラガ・マクレミッツ
- パッションリップ
- BB
- 光のコヤンスカヤ
- 百貌のハサン
- マシュ・キリエライト
- 美遊・エーデルフェルト(※朔月美遊)
- メカエリチャン
- メドゥーサ(セイバー)
- メルトリリス
- 闇のコヤンスカヤ
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
- 両儀式(アサシン)
- 両儀式(セイバー)
<備考:史実や伝承では女性だが、男性化しているサーヴァント>
- 該当者なし
■補足
・織田信長の女性化はFGO以前から多数あるが、「戦国武将全員女性化」 の一環ということが多い。
・玄奘三蔵は日本のドラマでは女性が演じる例が多いが、ドラマの設定上は男性となっている。
■所感
・数え方にもよるが、女性化している偉人や神霊は全体のおよそ1/4。
・織田信長や宮本武蔵といった超有名どころが女性キャラのため、女性化の印象が強まるのだろう。
・史実や出典のとおり女性であるサーヴァントは、全体のおよそ半数。もともと女性というケースが一番多い。
・逆に男性化している偉人や神霊は1体もいなかった。