今週の 『生徒会役員共』 「#637」 感想

次回作の匂わせだよね、これ!?



そんな今週の 『生徒会役員共』 感想。

てっきり 「今週はウオミー回!!」 の流れで、「今週はシノ回!!」 が来るとばかり思ったら……

何と 「今週は、生徒会回!!」 として、最終回に向けたっぽい続き物エピソードが始まった!

展開が予測不能だよー。


今回 「#637」 から始まったこの続き物、これ何週連続でやるのだろう?

最終回まで4週連続なのか、最終回だけ別の話で3話連続なのか、2週連続で最終回とその前1話が別の話なのか?

残りあと4話なのは確定してるから、話の配分が心底気になる。


扉絵は、私服姿の天草シノ。

読者に向けてさよならとばかり手を振るシーンなので、最終回の扉絵っぽい雰囲気ある (最終回ではないけど

最終回の扉絵は、どうなるのだろう……?

桜才生徒会役員共が全員集合なのかなあ。


開幕 【桜舞う】 は、桜才学園に咲いた桜の木の話。

別に作中の季節が一気に飛んだわけではないぞ。

「季節外れの桜の開花か」 とのセリフがあるので、これまで同様に作中も10月後半と思われます。

ちなみに秋に桜が開花はマジにある現象で、台風でホルモンバランスに異変が生じた等の例があるそうな。

ちなみに花型のニップレスもマジにあるらしい。

桜の花びら型ニップレスが実在するかまでは不明だが……そこのオシャレが現実にあるとは驚きだ。


2本目 【情報通】 では、畑ランコが突然登場した。

どこから現れたのかと思えば、桜の木の裏側に隠れていたのであった。

初見時は気付かなかったけど、これラストの4コマとの天丼ネタなのだな。

畑ランコ的には、天草シノたちが近付いてきたから隠れちゃったのかも。

身を潜めて聞き耳を立てて、秘密のゴシップ入手チャンスを狙ってたのかも、って妄想できちゃうね。


この4コマ自体は起承転結の "承" というか、"起" か。

桜の木がなくなるらしいとのニュースが畑ランコからもたらされ、物語の幕が上がる。


3本目 【OGの見解】 は、横島ナルコ先生が登場だ。

桜才OGといえば古谷サチコのイメージだけど、横島ナルコ先生もまた桜才学園OGなのだった。

生徒としても教師としても桜才学園に在籍経験あるのが横島ナルコ先生だ。

桜の木への思い入れもひとしおのはず…… という予想の覆される下ネタオチである。

"拡張" や "開発" は、主に下ネタワードとして使われるのが 『生徒会役員共』 の世界観。

駐車場の拡張工事も、野外でハードなプレイを示唆する印象に置き換わっちゃうね。

下ネタはさておき、桜の木についてはこれが大人の態度かも。

横島ナルコ先生的には、しょうがないねとしか思ってなさそう。


後半の4コマで説明されるのですが、この桜の木は、実は桜才学園のシンボルだったとか

えっ、そういう設定今まで全然無かったよね? 突然だー。

そもそも "桜才学園" という名前だが、『生徒会役員共』 での桜要素はかなり薄い。

アニメ版 『生徒会役員共』 なら桜要素をかなりフィーチャーしているから、納得いく設定だけれど。

アニメ版のおかげでGoogleで 「桜の花言葉」 の検索候補に 「桜の花言葉を知っているか」 が上がるほどだ


桜才学園の木が特徴的なネタは、告白の伝説が残る中庭の木くらいだ (単行本1巻 「#11」 ) 。

この木が、今回主役になってる桜の木なのかなあ?

いや中庭に駐車場は作らないだろうから別の木か。

ともかくそれくらい、桜才のシンボルという桜は今まで語られてこなかった。


4本目 【おしっこ合戦】 は……、いやこれ ひどいタイトルだな。

まぁおしっこしてるのは津田家の飼い猫:ムラサメ君なので、ギリギリセーフと思われる2コマ目が来た。

そういや七条家の飼い猫:エティエンヌも、元は桜才学園に住み着いたノラ猫だったっけ。

なるほど猫のおしっこの話だったかー、と一安心。

その安堵をひっくり返すのが出島さんである!

多くを語らずして、桜才学園内での野外排泄プレイをほのめかす登場! 下ネタが重すぎる。

ちなみに猫スプレーとは、おしっこで自身の縄張りを主張するマーキング行為だったりもするらしい。

猫もそういうことするのか、犬だけかと思ってた。

出島さんもネコだからかな? と思ったけど、出島さんはタチを自称してたわ (単行本6巻#141」 ) 。


出島さんが理由もなく桜才学園に出没するネタが過去にあったけど、縄張り争いのため来てたのかも。

というか気になるのは、この野外プレイに誰が参加しているかだよ!

出島さんが1人きりで楽しむプレイなのか?

あるいは落ち合う相手がいるプレイなのか……?

そうですね、俺としては出島さんと七条アリアお嬢様の2人のプレイの場としての桜の木であってほしいですね。


ちなみに 『生徒会役員共』 で木が特徴的なネタは、他にもある。

とりわけ印象深いのは、七条家の庭には七条アリアの両親にとって思い出の木があるという話だ (単行本2巻 「#11」) 。

氏家ト全先生が、このネタを伏線として拾い上げてくる可能性もあるだろう。

そう、桜才学園の桜の木が七条アリアにとって同じ意味で思い出の木になる、という最終回はどうか?


5本目 【人のぬくもり】 では、桜の木が桜才のシンボルという話が出た。

桜の木を残すために、署名活動を始めるぞ!

天草シノの意気込みがスゲェ、しかも2コマぶち抜きでの宣言だ。

今回の話の肝は、間違いなくこの2コマだろう。

なのに 「オレもひと肌脱ぎます」 という津田タカトシの宣言を、七条アリアが下ネタ空耳でオチにしちゃう。

ここで 「人肌でヌキます」 とは言わないでしょ、という正論は意味をなさない勢いがある。

こうも急激な落差ある下ネタをやれる胆力、七条アリアだからこそか。


最終ページ 【つづく】 は、8コマ漫画。

"桜才のシンボル守り隊" として、桜才生徒会が桜の木を残す署名活動を進める話。

署名のため、三葉ムツミたちや柳本ケンジたち、パリィ・コッペリンたち名前あり登場人物が大勢登場だ。

出島さんの姿もちらりとあって嬉しいね。

オチとして、津田タカトシの "家族" のキーワードで魚見チヒロが登場だ。

畑ランコ同様に桜の木の後ろから急に出てくる天丼オチです。

そして次回に続く。

氏家ト全先生の過去作 『濱中アイ』 みたいに、今まで登場しなかった父親が最後で姿を見せそうなヒキだ。


これの2,3,4コマ目は、柔道部、映画部、風紀委員という順番で署名に回ったようですね。

五十嵐カエデと同じく、パリィ・コッペリンも風紀委員である。

パリィ・コッペリンが風紀委員なのは俺が昔すっかり忘れてた設定だったな、懐かしい。

ちなみに三葉ムツミは保健委員だぞ。


それで、さ。

この 【つづく】 3コマ目は、氏家ト全先生の次回作を示唆するものじゃない?

映画部部室の背景に書かれた文字に注目だ!

「次回作案 ラブコメ〇 SF△ ファンタジー◎ ホラー」 という書き文字!

普通に解釈すれば、桜才映画部の次回作案だろう。

しかし氏家ト全先生は、過去に 「熱血ファンタジーバトル漫画」 を描いてみたいとも言っている

これは次回作の匂わせだろー!?


次回作の示唆だと思う根拠として、今回は背景がやたら描き込まれているということも挙げたい。

もしも他のコマで背景が描かれてないのに、映画部のホワイトボードだけ描かれていたらどうだろう?

それはもう、これは次回作を示唆するだと捉えられちゃうよね。

氏家ト全先生は、ホワイトボードを描きつつも目立たせないため、今回他のコマの背景をきちんと描いたのでは!?

妙に描き込まれた生徒会役員共の背景
妙に描き込まれた生徒会役員共の背景


だってこの五十嵐カエデとパリィ・コッペリンのコマ、妙だよね?

絵としては変じゃないです。

背景にわざわざ階段を描くことが引っ掛かるのよな。

別にこの画面って、桜才学園の廊下とかでも良いわけじゃないですか。

それなのに、線を何本も引いて奥行きも付ける必要がある、作画の情報量が多い階段を描いている。

これは映画部ホワイトボードを目立たせないための工夫じゃあない?

まあ、五十嵐カエデが階段のそばにいる描写は過去にもあった(「#613」) 。

五十嵐カエデは学年が違うからクラスのある階も違って、だから会うのが階段の近くになった説もある。


でもさ、職員室の描写も凝ってるじゃないですか。

上記の画像右側、職員室にいる横島ナルコ先生に加え小山リカ先生も一緒に写り込む見下ろし方構図だ。

氏家ト全先生の漫画の背景って、白い空間だったり余白をスクリーントーンで埋めることが多い。

もちろん見えるべき背景をきちんと描かれることも多くある。

でも今回、舞台がいつもの桜才学園なのに、こうも背景の密度高いコマがあるのは意図的じゃないかと。

そしてそれは最終回が近いという理由だけでなく、ホワイトボードを目立たせないためではないかと!

そう深読みしたぜ。


今週の感想終了。

連載完結まで残りあと3話!

あと3話でどういう話が展開するのだろう。

とりあえず、署名の届け先として権藤リキゾウ学園長は確実に登場するだろうな。

古谷サチコたち生徒会OGの出番もありそうか?

ちなみに次号の週刊少年マガジンは、11月2日の火曜日発売だ

水曜発売ではないので注意しよう。


そういや最終回が近いだけあって、マガジン編集部からの扱いも違うみたい。

次回は普段通りの掲載だろうに、次号予告ページで 『生徒会役員共』 が割と大きなスペース占めてる。

次回予告ページで 『生徒会役員共』 のイラストが載るのは、今まではセンターカラー等のときだけだった。

それが次回特に何もないはずなのにデカいスペースを占めるって、やはり連載完結間近だからだろう。

マガジン編集部も最終回を盛り上げようとしてるみたい。