今週の 『BLEACH』 は百点満点だわ

・俺が 『ブリーチ』 に求めているもの、全部が詰まっている! って感じた。


ストーリー的には 「敵ボス侵攻。対メガネ戦の決着はまだ着きませんでした」 っていう何も進まない話だったんだけど、

このメガネ (キルゲ・オピー) とのバトルが超良かった!

"世界を構成する分子的な要素を剥ぎ取って攻撃、更に奪った相手の身体と融合できる" って、バトル漫画じゃ最強レベルの能力じゃん。

それを中ボスくらいの敵に使わせるのも凄いし、"不意を付いて能力発動用のアイテムを壊す" って方法で打破するのも適当すぎて凄い。


バトル漫画である以上、キャラクター間でのパワーバランスは無視できない要素じゃないですか。

パワーバランスを調整するための新必殺技やパワーアップにも限界はあるし、

「どうして最初から最強の能力を使わずに戦うのか?」 との疑問に対する答えも用意しなけりゃならない。

なのに久保帯人先生は、「描きたいもののためには、バトルの整合性とか気にしません」 って態度を色濃く出してくるから素晴らしい!

だから今週号には、

ます記号を唐突に使い始めるキルゲにも、最強クラスの能力を 「聖なる翼が穢れるから」 と出し惜しみするキルゲにも、

相手を吸収して異形になるキルゲにも、「力の差があるから」 と隠れた相手を見つけるキルゲにも、一護に天使の輪を壊されるキルゲにも、

俺が 『ブリーチ』 に求めている全要素が詰まっていると感じた! こういう 『ブリーチ』 を読みたいぜ!


端的に言えば、俗に "オサレ" と呼ばれている要素を求めて 『ブリーチ』 を読んでる。

もっと具体的に言えば、

必殺技/パワーアップが (「思いついたまま投入しているんじゃねえの?」 ってくらい出し惜しみしない態度含め) 素晴らしくて読んでる。


必殺技って、そんなに数多く出せないじゃあないですか。

そこで 『ブリーチ』 は、1人辺りの必殺技が大別して始解卍解の2つだけでも、

登場キャラクター数を膨大にすることで、必殺技の数やバトルの組み合わせを増やして対処しているよね。

大人数を描き分けられる久保帯人先生ならではの手法だー。多分。

別キャラをどんどん乱入させてバトルを引き伸ばすのも、出る必殺技の数が増えて素晴らしい。


今週の調子でこのままだらだら、あと10年くらいは引っ張ってほしいぜ!