生徒会役員共 「#454」 感想

・2017年最後の 『生徒会役員共』 は、津田タカトシとトッキーの2人の関係が描かれる展開だー!

描写はなくとも作中では津田家などで割と会話も交わしていただろうこの2人。

じゃあ2人っきりのときには一体どういう口調でお話とかしていたのー?

その疑問が解明されたりするエピソードだ。

そんなわけで、2017年最後である今週の 『生徒会役員共』 感想。

「#454」 の感想だ。


扉絵は浴衣姿の畑ランコ。

そう、今週の舞台は畑ランコも宿泊する旅館である。

3週続きとなった桜才学園柔道部 対 星恍女学院柔道部の練習試合編をシメるエピソードは、旅館1泊編であるわけですよ。

対戦相手校の星恍女学院が用意してくれた宿だとか。

「北ノ星」 なる旅館の名前だろう文字が見えるので、北海道にある旅館なのかしら。


それにしても、桜才柔道部メンバーの分以外にも同行者の天草シノたちの部屋まで取ってくれるとは太っ腹だなー。

星恍女学院の財力がすごい。

生徒会役員共』 でお金持ちといえば七条グループですが、七条グループ以外のお金持ちが登場した回と言えるのかもしれない。

星恍女学院と旅館で同じ母体のグループ経営とかの事情があったりするのかもしれない。


開幕 【男女の空間】 は、七条アリアの独壇場だー。

露出するのは好きでも男女で混浴は恥ずかしい、まずは1つの布団の中からだよねという貞操観念が謎だ。

それとも、露出は "誰かに見られるかもしれない" のが興奮ポイントで、ハッキリと人の目がある混浴は別物 という話なのかも。

理不尽な下ネタボケに見えて、実は七条アリアのこだわりが浮き彫りとなったネタなのかもしれない。

音楽性の違いならぬ 露出性の違いで解散もきっとこの世にはあるのだろう。


2本目 【いろいろ緩む】 、こういうのが七条アリアの興奮するシチュエーションなのかもしれないなー。

濁り湯の中でナニしてるか分からないということは、シュレディンガーのナニですよ!

天草シノと七条アリアがお互いに触りあっている状態もゼロではないってことでは!?


3本目の 【おいしい夕食】 、さらっと描かれてるけどこれって良いのかな……

大門先生だろう人がビールらしいものを海辺ナナコにお酌してもらってるじゃんよ、良いの?

食事の場所用に大広間まで取ってもらってる豪勢さのなか、そこが一番気になってしまった。


さてここからは津田タカトシとトッキーのターンだ!

普段から津田コトミを介して話す機会もあるだろうこの2人、実際には直接会話するシーンはほとんど描かれてこなかった。

そんな関係なのに 【トッキーとコトミ】 では、寝ている津田コトミもいるとはいえ、実質2人きりのシチュエーションだよ!

年末にとてつもないネタをぶち込んできたなぁ氏家ト全先生もさあー!

"先輩と、直接は関係ない後輩" みたいな関係性がぶっ刺さる方もおられるであろう、オススメだ。

"寝ているあの子のすぐ横で" みたいなシチュエーションがぶっ刺さる方にもオススメなのかもしれない。


津田タカトシと時カオルは、はたしてどのような口調で どのような会話を交わしたのか?

それは週刊少年マガジンをお手に取ってお楽しみいただきたい。

マガジンポケットことマガポケでもOKだ!

読んだらうおおおってめちゃテンションあがったよ。

さて 【親指で語る】 では、口と口でのコミュニケーションに飽き足らず、身体を通じたコミュニケーションが始まっちゃう。

トッキーがこれを目当てに津田タカトシを部屋にあげていたならとんだ策士だなー!

まぁそんなわけなくて差し入れをもってきてくださった先輩をそのまま帰すのは良くない、という判断だろうけど。

トッキーは礼節を身に着けた子であった。

オチのこれといい、ユーモアまで兼ね備えていよる。


ド直球すぎる解説だけど、【おわったあと】 のサブタイトルはつまり事後ってことですよ!

もちろん目覚めた津田コトミがそう解釈するタイプのオチ。

トッキーが津田タカトシの前で普段は見せないような態度を見せちゃったらどうしよう? と読み進めてこの結末……!

大勝利と言えよう (何がだ)

これ以降、トッキーが津田家を訪れようとするたび津田コトミの態度が微妙に変わってたら面白いよなーとか妄想も膨む。

そして同時に、この4コマでトッキーの浴衣が少しも乱れていない描写であるところが氏家先生らしい素晴らしさなのよなー!

素敵ポイントが加算されます。


2017年最後かつ桜才柔道部の練習試合編最後のネタを飾るのは畑ランコ。

【リベンジ畑さん】 は、練習試合編1話である 「#452」 を踏まえてのネタ。

いやもうクライマックスはトッキーと津田タカトシのネタで、その味わいを反芻しつつ楽しかったなと染み込ませる余韻としての最後の4コマだよね。

つまり 【リベンジ畑さん】 はピロートーク

これ見よがしに畑ランコがピロー (枕) とともに登場しているのはそのためであろう! 多分。

オチとしてはこのネタ今回1回限りのための力業みたいな流行そのものの面白さが全部。

加えて言えば、畑ランコが潜入するために恩恵を得ただろううつ伏せによって目論見が潰されるっていう面白さもあるか。


今週の感想、というか今年の感想はこれにて終了。

次回掲載は、2018年1月10日 (水) 発売の週刊少年マガジンの予定。