38点 (100点満点中) フリーダムウォーズ

・点数はフィーリングによる所が大きいですが、内訳を考えるなら次の通り。

 咎人 (プレイヤー) とアクセサリ (相棒) をキャラメイクできること:28点

 ロケランや火炎放射器ガトリングガンにビーム兵器などの様々な銃火器:10点

(40点台は付けたくなかった)


そんな訳で、体験版の配信から今月上旬までプレイしていた 『フリーダムウォーズ』 の感想です。

フリーダムウォーズがどのようなゲームか、との説明を兼ねた感想は先月に書いたので、

総評としてのざっとした感想をば。


端的に言えば、プレイしていて理不尽さを感じるゲームでした。

それも 「調整をミスった」 のではなく、「プレイヤーが理不尽さ/不親切さ/イラつきを感じるよう丹念に調整/運営した」 印象。

まるで 「このゲームをプレイして あまりコストを掛けずに修正できる点をできるだけ挙げなさい」 との課題のために作られたのでは?

そう思えてしまうほど。

ちなみにその修正できる点、ゲーム制作を生業とする人なら3,400点くらいは挙げられそうに思えます。


フリーダムウォーズははどのような点がイラつくのか。

なるべく多くの点を一言にまとめるなら、プレイヤーが操作したいように操作できない (または操作に手間がかかる)、っすね。

UIとかその辺。

「このゲームが何を売りとするのか?」 とか以前の問題です。


あらゆる場面に様々な規模で プレイヤーに目的の動作を達成しづらくさせる要素が埋め込まれています。

特に大きな問題は、キャラメイクの設定を保存しておけないことでした。

現状、キャラメイクがフリーダムウォーズの最大の魅力であるのに、

衣装を変えただけで、それまで着ていた服の色やデカールなどの設定が全てリセットされるのは不便すぎます。

装備品の設定をセットで保存しておく機能はあるのに、何故キャラメイク保存設定が無いのか?

また、個人的に一番意味不明だったのは、クーポンチケットがブースターであること。

店で購入価格を値引きしてもらえるアイテムを使うのに、なぜ戦闘用の装備品を付け替えなくてはならないのか?

アイテム枠に収まるアイテムでは? 入手方法も、他の咎人との物々交換で良かったのでは。


そこに収まらない点で言えば、

・敵キャラの少なさ。

 体感的に、雑魚は 「人型/突進タイプ/狙撃タイプ」、

 大型アブは 「汎用/狙撃/輸送/コウシン/パラドクサ/ラスボス/ディオーネ」 しかいない。

 ちなみにラスボスとディオーネが出現するボランティアは、ネットに繋がないと1回ずつしかない。

・世界観のちぐはぐさ。

 超監視社会なのに、監視を気に留めないストーリーの連続。

 資源が枯渇しているはずなのに、それが反映されるシーンはほとんど無く、アイテムは余りまくり、敵の攻撃も物量作戦。

 苗字を設定できるが、ゲーム中にキャラが苗字だけで呼ばれるシーンは無い。プレイヤーの名字は一度も呼ばれない。

 プレイヤーの所属するPTは都道府県名 (漢字) だが、他のPT名前はホウライ/ニライカナイ/レムリアなど。

・武器改良の酷さ。

 運ゲーすぎる上に、目指す形は没個性な武器。掘ってある穴を埋めるだけのようなシステム。

 最終的に、威力大&特大/各種部位大&特大のほか、武器によってクリティカルや装弾数などの大&特大を付けるだけ。

・仲間NPCキャラの使えなさ。

 銃弾を無効化するシールドを装備した敵 (序盤から出現) に対して、シールドを破壊せずひたすら銃撃する。

 荊蘇生を使わない。荊で越えられる壁を遠回りする。治療性荊チャージ1が溜まればダウン中の相手にも発動して空振りさせる。

 市民確保の命令を出しても、一定距離離れた?市民には反応しない。

 仲間NPCに出せる命令も極端なものばかりで使いづらい。

・敵キャラの攻撃判定。

 見た目よりも露骨に大きい。こちらの攻撃判定は見た目通り。それどころか敵の見た目に反して当たらないことも。

・近接武器の少なさ。

 銃火器の種類は多いが、近接武器は小剣/大剣/槍の3種。

 チャージ技で区別すれば×2で6種になるが、チャージ技の使い所はどの近接武器でも同じであり区別の意味が薄い。

 NPC専用近接武器 (ナックル) も使わせてくれ。

・アイテムやモジュラーの説明不足。

 AEDパックは死ぬ前に使うって、どれだけの人が最初から気付けたのか?

 荊張り付き状態で攻撃力アップになるブースターが、溶断中には効果が無いとかも分かりづらい。

 武器改良で付いてくる新規枠が、添加品による継承枠より優先されることも仕様なら説明するべき。

 連射速度アップのモジュラーが、実はほとんどの銃火器に意味が無いことも。

 あと対翼に有効となるモジュラーが、元から破壊しやすいコウシンの翼にしか意味が無いとか。

・ボタン連打。

 先月の感想でも書いた通り、必要のない操作を頻繁に長時間やらされているだけ。


この手のジャンルのゲームで、自分は他にファンタシースターポータブル2 インフィニティしかプレイ経験が無いものの、

フリーダムウォーズならではの魅力もきっと数多くあるはず。そうは思えるものの、しかしあまりに問題点が多すぎます。

アップデートの内容、ボランティアやDLCの配信内容などは、思い出すと顔をしかめてしまうものばかりで、

このスタッフの次回作で数多の問題点が改善されるとも思えないのが正直なところ。


フリーダムウォーズの続編に期待するよりも、今後に発売される同ジャンルの他ゲーが、

自キャラと相棒をキャラメイク可能とか、銃火器が豊富とか、本作の魅力を取り入れてくれる事を期待した方が賢いよなぁ。

そういう思いに心流されてしまいました。