今週の 『生徒会役員共』 「#537」 感想

・今年の 『生徒会役員共』 は連載史上初となる出来事が何気に多い。

単行本17巻と18巻では表紙が巻数にちなんだポーズではなく、「#530」 では天草シノが初めて1コマも登場しなかった。

つい最近の 「#534」 は、最終回でもないのに登場人物のパンツが描かれたし。

今年の氏家ト全先生に一体どのような心変わりが……と気になるところですが!

何と今回は、生徒会役員共』 史上で初めての長編4話目に突入が確定したエピソードだ!

おっとマジかこれー。

今までの 『生徒会役員共』 の続き物エピソードは、最長でも前中後編の3話構成だったのよ。

それが今回、初めての4話構成、あるいは5話目に突入だってあるかもしれない状況だ。

一体この生徒会長選挙編はどうなってしまうのか……!?

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 「#537」 の感想。


扉絵は生徒会長候補の1人であるパリィ・コッペリンが来た。

この流れだと、次回の扉絵は候補者の1人である津田コトミなのかなあ。

開幕 【心の準備】 から始まる今回のテーマは、候補者演説。

てっきり前回の水泳大会が候補者演説の代わりかと思ってましたが、そんなことはなかったようだ。

"エロ線" って何だろうと思って検索すれば、手相の線のひとつだそうな。

ネットで調べるに、少なくとも10年以上前からテレビで放送されていたりするようだ。

手のどこかかと言えば、中指と薬指を囲むように伸びる線だとか……って、えっ、そんなところに線あるの?

自分の手のひらを見てみたらそれらしい線が無くてビビった。

マジか?

俺の手相はともかく、別段ここを刺激してもアドレナリンが分泌されるわけではないらしい。

ツボ的には肩に効くツボであるみたいだし、アドレナリンが出るのは天草シノだからこその連想なのだろう。

そしてこの天草シノを見ても 「いつも通りだわ」 であっさり流せる津田タカトシが良いですね。

安定度がすごいや。


2本目 【カエデの公約】 からは、候補者演説も幕開けだー。

唐突に謎のユーモアを挟んできてどうしたのコレ感が半端ないぞ。

畑ランコがツッコミを入れず良い様に受け止めるのは仲の良さの表れといった感じで好き。


続いて 【コトミの公約】 では、津田コトミのターン!

まったく思い付きみたいな動機で、というか本人もノリでの出馬を認めていたので演説も危ぶまれる津田コトミ。

でも候補者演説の内容は一応まともな出だしから展開したぞ!

3コマ目でトッキーが 「いいコト言うじゃん」 って思ってるのは良いシーンですね!

これって誰に聞かせるためでもない、トッキーの心の声ですよ。

本当にそう思って津田コトミを認めてるってことじゃあないですか、大変良い。

そしてそのトッキーの想像を超えてきただろう津田コトミの最後のオチ。

緊迫と緊縛を間違えるネタも過去にはあったし、わざとではないかとも思えてしまう。

これこそはさむべきユーモアということかもしれない (そんなわけはない) 。


次の 【パリィの公約】 は、留学生ながら生徒会長に立候補したパリィ・コッペリンの演説だ。

どんな下ネタが飛び出すかと思えば、日本文化への誤解はあれども割とまとも。

朝に食パンを咥えての登校についてパリィ・コッペリンは反対派ということなのかなあ。

天草シノなら、パン咥えて登校はラブコメ的な出会いのキッカケ、とか言うと思う。

いやパリィ・コッペリンもキッカケと捉えてて、風紀が乱れの防止にパン咥え登校せずに済むようしたいのかも。


最後に現生徒会長である天草シノが 【シノの公約】 で演説だ。

何気に "天草シノが生徒会長として理想の学園のあり方を明確に言葉で語る" という激レアなシーンでもある。

氏家ト全先生が描きたかったのは、生徒会選挙よりもこのシーンだったのかもしれない、と思える展開だー。

でもそのオチは天草シノらしさが出るマイクの握り方であった。

ちなみに "フレミングにぎり" は氏家ト全先生オリジナルの造語っぽい。

"フレミング握り" で検索したら介護の現場での話題がヒットして何故か申し訳なさを覚えてしまった。


ラストの 【よろしくお願いします】 は8コマ漫画。

「がんばってください」 と津田タカトシが心の声で応援する相手は、まあ天草シノであろうよな。

津田コトミを応援してる説とか思ったが、それだとこう丁寧語にはならないだろう。

そしてオチは、男性恐怖症でも津田タカトシ相手なら大丈夫な五十嵐カエデもいるからこそのネタである。

1,2コマ目で五十嵐カエデが他の生徒と握手しているか描かれていないのは まあ描写を避けるよなーって感じ。

オチを務める畑ランコは、五十嵐カエデが津田タカトシに手を差し出している様子をどう思っているのだろう?

ここで津田タカトシが五十嵐カエデの手を取って、畑ランコを驚かせてほしさはあるな。

いや、昔の告白番組風に見えているなら、津田コトミの手を取った方がビックリするか。


今週の感想終了。

いよいよ次号は投票編だ! そしておそらく生徒会選挙エピソードの完結編。

生徒会役員共』 できっと一度しか描かれることのないだろうエピソードだし、結末が気になるところだ。

大波乱は無いだろうけど、やすやすと天草シノが再選するだけの話で済むのかという疑問もあるしな。

初の4話目に踏み込む長編の決着は、見逃し厳禁だ。