お正月だよ 『トータル・リコール (ディック短篇傑作選)』 感想

・「タイムテレビで過去に何が起きたか正確に解る世界で完全犯罪をする話」 。

ずっと昔にそう聞き気になり、ようやく読んだ 『マイノリティ・リポート』 は全然違う内容だった。

じゃあ一体 "タイムテレビで過去に何が起きたか正確に解る世界で完全犯罪をする話" は、何の作品なのだろう?

疑問は解けないままだ。


そのようなわけで 『トータル・リコール (ディック短篇傑作選)』 を読みました。その収録作品の感想です。ネタバレあり。


トータル・リコール

女性の顔が割れて中からシュワルツネッガーが現れる。とりわけそのシーンが有名な映画の原作小説。

火星に行きたい望みが叶わない主人公は、代わりに火星へ行った架空の記憶を植え付けて貰おうとするのだが――。

派手なドンパチが繰り広げられるストーリーは、映画オリジナルだった。

こちら原作は 「世にも奇妙な物語」 かなという展開で、アクションシーンは極少。分かりやすいカタルシスも無い。

何故か突然、受付女性の近未来的なバストの描写が複数回差し込まれる。映画版で印象的な3つの胸はこのくだりを拾ったのか?


『出口はどこかへの入口』

未来要素やSF要素を抜きにしても成立するだろうストーリーで、最も突き刺さる作品だった。

人生は自分で選ぶことができる。しかし選択肢は自己の意志とは無関係に突如現れるもので、正しい選択をできるかは分からない。

俺も人生を振り返れば、みすみす与えられたチャンスを自らの判断によって手放してしまった過去がある。

幸運の只中にあってさえ、選ぶべき選択肢を選ぶことは何と困難なことか。


地球防衛軍

ロボット同士が戦争をして、人間は地下に隠れて生き延びている世界の話。

作中の敵国がソ連であるのには時代を感じる。

何せ作品が執筆されたのは1950年代、まだ冷戦も始まったばかりの頃である。

最も大きな舞台装置は現代でも通用しそうながら、大オチは70年前に書かれただけあり前時代的な希望的観測という感じ。


『訪問者』

アメリカの敵はソ連! 放射線による生物の急激な進化!

さすが70年前の異国で産み落とされた作品だけあって、戸惑う要素も多い。これがガチのジェネレーションギャップか。

とはいえ本作はジェネレーションギャップによる劣化は軽微で、結末の見事さは喝采もの。

旧人類と進化を果たした人類との対立や共存を描いた作品はこの傑作選にも複数収録されているが、これが一番良かったな。


『世界をわが手に』

極小サイズの地球育成ゲームが流行するに至った未来での心情の話。

これって当時はどれくらい斬新な結末だったのだろうか。

インパクトはあまりなく、なるほどねえ程度のオチである。これもやはりジェネレーションギャップのせいだろうか。


『ミスター・スペースシップ』

明らかに微妙な出来だよね? と思ったら、巻末 「編者あとがき」 でも "珍品" "成功作とはいいがたい" と評されていた。

思わせぶりなフラグは一切投げ捨て、打ち切り漫画のような結末で終了する。オチを思い付かなかったのでは。


『非O(NULL-O)』

人間らしい情緒は欠落し論理的にしか行動しない人間が観測されて、という話。

完全に論理的な人間を、そもそも人間は描写できるのだろうか? そのようなことを思ったよ。

そしてどのような名作であっても、作品の良し悪しが読み手の時代によって左右されてしまうのは不可避なのだろうな。

登場人物:レミュエルの言動には、僕には感情が無いとか言い出す中二病や、カレー沢薫先生のコラムを思い出し吹き出すこともあった。


『フード・メーカー』

未来人の描写と言えば、空飛ぶ車にピッタリとしたボディースーツ。

作品は面白いけど、未来についての想像がそのようなレトロフューチャーだった時代に書かれたのだろうな、と感じる一品。

超能力による監視社会、それに対抗する手段が頭に被る金属の輪っか (フード/頭巾) だとは。

大オチについても、そこまでショックを受ける話か? とする価値観が現代日本では若い世代には浸透していそう。


『吊されたよそ者』

出来の良し悪しだけで言えば、収録作品の中で一番の傑作だろう。

「編者あとがき」 でも "ミステリ的に美しい構成" "古典的名作のひとつに数えられるのではないか" とべた褒めだ。

タイトルの時点で興味をそそられるし、何故よそ者が吊るされたのかという解にもカタルシスがある。

地下室での作業から戻ってきた日常は明らかに奇妙で、という始まりは星新一先生の作品でも類似のシチュエーションがあったっけ。

星新一先生のあの作品 (タイトルは思い出せないが) 、この 『吊されたよそ者』 からインスピレーションを得ていたのかも。


マイノリティ・リポート

本書を読むきっかけとなった作品は、別にタイムテレビは関係ないし、ミステリ要素はあっても推理小説風の作品でもなかった。

未来予知による犯罪予防を実現させた主人公自身が、まるで知らない人を殺すとの殺人事件が予知されて――。

未見ながら映画化もしたのは知ってるが、こういう話だったのだなあ。

端的に言えば、システムのバグの話だった。バグの話なので読んでいてテンションが上がったね。そういう影響が出たかーってなった。

しかしまあ、たった3人の未来予知者に全幅の信頼を寄せて運用するシステムというのは、度肝を抜かれる。

さすがにそのようなシステムはリアリティが無さすぎでしょ、と思ったが、そうとも言い切れないか。

現実にも、オランダではAIによって6年間も無実の数万人を児童手当の不正受給者と判断し続けていた、という事件が起きたのだし。


24.01.28追記:細部を修正。


今月の 『八乙女×2』 第20話 感想

・今月の 『八乙女×2』 感想。第20話 「大晦日おしゃべりタイム」 の感想だ。

普段より増ページの16ページ掲載だ! 4コマ漫画パートが6ページ、ショート漫画パートが10ページ。

ページ数が多いだけあり、ショート漫画パートは重要度高そうなエピソードだよ。



『八乙女×2』 単行本第2巻、2024年2月8日(木)発売決定! との初報が出た。

単行本1巻の収録内容は第1話から第10話だったから、第2巻では第11話から第20話までが収録されるのか?

でも連載初期は増ページが多かったから、第2巻ではもう少し先まで、中学1年生終業式まで収録となるかも。

2巻の表紙を誰が飾るのか? また八乙女×2の2人となるのかのポイントも楽しみですね。

第1巻表紙では背中合わせだった2人が、最終巻表紙では正面からハグしあう関係に進展してたら激アツ!

いや泉ルイとかとくっついてほしい人には頭を抱える表紙か。


前半4コマパートは、冬の日常生活がメイン。

開幕コタツで寝起きの八乙女ハルルからスタートだ。八乙女カイ家のコタツで。

既視感あるぞと振り返ったら、八乙女ハルルの寝顔シーンは過去にも数回描かれてた。第4話とか第6話とか第8話とか。

第7話 【手のひらクルクル】 1コマ目が今回の開幕コマに一番近いですね。

八乙女カイ相手、あるいは男子相手に "濡れちゃった" の台詞を言うのは恥じらいがある様子が可愛らしいかも。

まあそれより、寝起き即座に下ネタを繰り出せるポテンシャルの高さよ。


【ニンニクパワー】 では、八乙女カイ母が突如として髪の伸びた姿で登場だ。うおー突然のイメチェン。

氏家ト全先生の漫画で、登場人物の髪がこうも伸びた描写は初か? 多少伸びた単発4コマはあった気もするが。

欄外注意書き "この物語は、実際の時間、季節にあわせて進んでいきます!!" の設定を活かしたギミックといえそう。

ちなみに伸びた髪については、作中では触れられないまま話が進む。

そりゃ登場人物たちにとっては髪が伸びてるのは毎日見ている様子だしな、そりゃそうか。

ついでに、八乙女カイ母が自宅とはいえ緩すぎるような服装をしているのが気になる。

もしかして、リアルタイム進行で髪の毛が伸びる展開があるなら、妊娠・出産する展開もある? 深読みしすぎか?


【カイの部屋にて】 では、八乙女カイと八乙女ハルルがごく普通に八乙女カイの部屋でSwitchらしきゲームの2人プレイに興じている。

何のゲームなのかはテレビ画面が不鮮明なので不明だ、とりあえず格闘ゲームではなさそうだ。

ていうかオチの八乙女カイ母の下ネタには笑った。もう青年誌の下ネタでしょ。


【入門編】 は、通学途中の8コマ漫画。皆コートを着用しての通学だ。

何か女子生徒が全員同じコートを着てるな? と思ったら、学校指定のスクールコートという存在があるのか…… 初めて知る概念。

でも黒松君は全然違うコートを着てるので、亀の頭中学校には学校指定コートが複数種類あるか、学校指定があれども必須ではない様子。

コートを着ても全然効果を実感できないほど寒いと言いつつも、履いてる靴下は短くて臑が丸出しだ。これが若さか。

そして芦田ホシノがマスク下ギャグボールプレイの最中を匂わせる形で登場だ。芦田ホシノなら実際やってそうな気もするがどうか。


【忍耐の冬】 と 【カイ君】 は、泉ルイのネタ。

着太りしたくないからと冬でも1枚しか着ない泉ルイ! 直前の裸コートの下ネタみたいなオチが来るのかと思ってしまった。

泉ルイは八乙女カイのことを脳内でも八乙女君と呼んでいる、と強調するようなネタも来た。

泉ルイがカイ君と下の名前で呼ぶことになる展開が来るなら、ショート漫画パートでページを沢山使って描かれそう。


4コマパートのラスト2ページは、部室が寒すぎる文芸部にストーブがやってくる話だ。

八乙女カイと身体をくっつけることを想像して無茶苦茶照れる本木アユムの恥じらいが新鮮である。他の人ではこうも恥じらうまい。

ストーブで暖を取れて寝落ちするメンバーの中に、武隈アキナが含まれないのは部長のメンツを見せた感じあって良いですね。


後半ショート漫画パートは、サブタイトル通りに "大晦日おしゃべりタイム" 。

八乙女ハルル、泉ルイ、本木アユムの3人が、大晦日の夜にビデオ通話でオンライン年越し女子会をする話。

現代らしさを感じる展開! 同じ氏家ト全先生の漫画でも、『妹は思春期』 の頃なら時代的に考えられないエピソードだ。

本木アユムのいる部屋が和室なのが気になる。中学生の子供部屋に和室は割り当てなかろう、という勝手なイメージ。

本木アユム家は昔ながらの持ち家なのか、あるいは子供部屋がなくて一人きりになれる部屋が和室だけなのか。


漫画作品においてはLINEを "RINE" と表記したり、実在するサービス等の固有名詞をそのまま記載しないケースが多々あるが。

氏家ト全先生の漫画においては、YouTubeは "ヤウツベ" のサービス名なのな。泉ルイ独自の言い方とも思えないし。

まあそれよりも、トリプルブッキングの名前が出た! 言わずもがな氏家ト全先生の過去作に登場のグループ名である。

世界観共通~。とはいえ本作に、『生徒会役員共』 くらいガッツリ過去作の登場人物がゲスト出演してくるかは不明の見通し。


そして初登場、新規登場人物たち。

人物と言うか、泉ルイ家での飼い猫だろうクロ子という黒猫がまずは初登場だ。

そして本木アユムのお姉さん、本木ラン(16)がページ半分縦にぶち抜きのバスタオル姿で初登場だ!

第12話で存在は語られていたが、まさか頻繁に語られていた武隈アキナの妹より先に本木アユムの姉が姿を見せるとは意外。

本木ランは随分とスタイルが良いですね。このお姉さんのおさがりの制服を本木アユムは着ているというのに。

将来的に本木アユムもこれくらいにスタイルが良くなるという伏線か?

本木アユムは今回2度も恥じらいなどで頭がショートしている様子を見せてくれてるな。

リモートのおしゃべりに男子がいなくてがっかりするの、マジで謎で笑う。男子がいたらバスタオルが落ちるハプニングでも起きたの?


オンライン女子会が何時始まりだったかは不明だが、デジタル時計の表示は "PM 11:02 37" 。"PM 11:07 21" とする下ネタは無し。

泉ルイが語る、年明け直後の恋のおまじない的な運命の出会い話! これ明らかにフラグで笑ってしまった。

それよりも、八乙女ハルルはどういう気持ちで泉ルイに "好きな人いるの?" と聞いているのだろう。

第17話の花火大会で火花大会のエピソードを連想してしまうのだが?

牽制ではなく無邪気に聞いてるのだとしたら、火花大会ラストの?マークはやはり八乙女ハルルのものだったのかなあ。

泉ルイからの八乙女カイへの好意を、八乙女ハルルと本木アユムは気付いているのかどうなのか。


そしてオチの場面は、年明け直後のシチュエーション。

第14話を見るに八乙女ハルルの自室からも雪は見れるのでは、って指摘は野暮か。マンションの構造上、外が見づらいのかもだし。

"年明けたあとに 1人夜の道を歩くと……… 運命の出会いが待っているんだって" のフラグを回収するオチである。

さすがの八乙女ハルルもあけおめと返すのに、言葉に一瞬詰まっているのが良さですよ。その胸中やいかに。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、謹賀新年、正月編!! 新学期は席替えもあるよ!!" とのことだ。

今回が大晦日からの年越し編だから、次号は作中時間的に24時間以内の話になる可能性あるな。

むしろこのショート漫画パートの続き、年越し直後の八乙女ハルルたちから始まっても面白そう。


余談。

今月号の別冊少年マガジン裏表紙の連載作品紹介枠に、『八乙女×2』 が選出されていた。

"別マガ新時代! 新たなる巨人たちが出現! 新時代の別マガはエゴまくる。" のテーマで選ばれた作品の1つが 『八乙女×2』 。

全5作品が選出されているうち、他2作品は今月号と先月号の新連載だ。

残る他3作品はラインナップからして、比較的連載期間が短い作品の中からヒットしているタイトルを選んだものと思われる。

ちなみにアオリ文句も "中学生隣人コメディ!!" ときちんと進級している。

『八乙女×2』 が人気があるようで良かった。

世界一詳しいバトルルネッサンス解説 コンボ、コンボムービー、バグ編 【らんま1/2バトルルネッサンス コンボメモ】

【即死コンボ+永久コンボ動画】


【コンボレシピ】

早乙女 乱馬

01.火中天津甘栗拳(強)×n ※永久コンボ

02.{弱P-火中天津甘栗拳(強)-2強K-飛竜昇天破(弱)}×n ※永久コンボ

女らんま限定で2強Kの硬直が短いため追撃可能。弱Pは地上引き込みで当てる。


天道 あかね

01.4強K×n ※永久コンボ

02.弱K×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。


響 良牙

01.6強K×n ※永久コンボ

02.(変身後)弱P×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。


早乙女 玄馬

01.(変身後)2強K×n ※永久コンボ


シャンプー

01.66強K×n ※永久コンボ

02.弱K×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。

03.鳳翼金剛槌-66強K×2-天破落龍撃(3ヒット)

本作で一番凄いコンボ。相手が寝っ放しでも起き上がっても確定する。相手キャラ限定。


公紋 竜

01.66強P×n ※永久コンボ


八宝斎

01.弱P×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。

02.弱K×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。

03.強P×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。

04.2強P×n ※永久コンボ

のけぞり時間の長い特定キャラ限定。


ルージュ

01.22弱P-強P-24強P ※即死コンボ

気合いゲージMAX限定。相手キャラ限定。


【検証したが回避可能だったり実現しなかったコンボ】

・乱馬:{2強K-飛竜昇天破(弱)}×n だけでの永久コンボ

数回~十数回ならループするが、軸がずれる関係で安定しない。

・玄馬:4強P×n

ダウン追い討ちで4強Pの2段目のみ当てる。相手は移動起き上がりなどで回避可能。

・玄馬:ジャンプ強K×n

玄馬のジャンプ強Kは浮かせ技。本作ではジャンプの着地に微妙な硬直があるためループできなかった。

・九能:ジャンプ強P×n

下方向に長い。のけぞり時間の長い特定キャラ限定で永久コンボになるかと思ったが、ジャンプ着地の硬直により繋がらず。

八宝斎:その胸がワシの生き甲斐じゃ×n

技の後半を当てれば その胸がワシの生き甲斐じゃ×2 は可能。

・ルージュ:ひっくり返す-究極奥義

相手は最速で起き上がって地上技を振れば究極奥義を潰せる。キャラ次第では回避不能連携となるかも。


【バグ】

・白蛇吐信掌か鯉魚翻身で相手をKOすると、相手キャラが立ったままのKO (立ち往生) となる。

・乱馬と九能のみ、鳳翼金剛槌の技演出の途中から起き上がれる。技後のシャンプーの追撃を回避可能となる。

・玄馬vsシャンプーで対戦した場合、稀にカメラの角度が90度ずれて玄馬の背中側から見たアングルで試合開始となる。

世界一詳しいバトルルネッサンス解説 システム、小ネタ、裏技編 【らんま1/2バトルルネッサンス コンボメモ】


【コンボ】

<地上コンボ>

・地上やられののけぞり時間が短すぎるため、地上コンボは皆無に近い。

・一部キャラ (八宝斎、変身後シャンプー、変身後良牙) は、地上やられののけぞり時間が多少長い。

これにより、同じ技を繰り返すだけで容易に成立する永久コンボもある。


<空中コンボ>

・空中コンボで攻撃を当てるほど相手が浮き直さなくなるという永久コンボ防止システムがある。

これにより、空中コンボでの永久コンボは無い。

・浮き直さなくなる補正のかかり方が強烈で、普通は既存のコンビネーション技を1度叩き込むのが関の山。

・地上引き込みがある。地上すれすれで攻撃を当てると、相手は地上やられになる。


<ダウン状態の相手へのコンボ>

・ダウン中の相手に浮かせ技を当てると、地上ヒット同様に高く浮く。

空中コンボでの永久コンボ防止システムも働かないため、「ダウン状態の相手に浮かせ技×n」 が永久コンボだ。

・このゲームはダウン状態からの起き上がりが異様に高性能で、しかも種類が豊富 (起き上がり方向指定含めて5種類ある) 。

ダウン状態の相手に攻撃が当たるし、起き上がり途中にも喰らい判定があるのだが、下手な攻撃では余裕で起き上がられてしまう。

・ダウンした瞬間から数フレームは、各種起き上がりが不可能。

そのため 「ダウン状態の相手に浮かせ技×n」 の永久コンボは、相手がダウンした瞬間に技を当てる必要がある。


【共通システム】

<基本操作>

・垂直ジャンプの入力後、ジャンプ予備モーション中に前や後ろを入れると前ジャンプやバックジャンプになる。

・共通システム "ダウン攻撃" は、相手が空中やられ状態でも出せる。

発生からヒットまでに時間がかかるが、空中やられの時に出しておけば、ダウンした直後の相手に確定でヒットさせられる。

・共通システム "ひっくり返す" (※一種のダウン追い討ち)は、相手が完全にダウンした状態でしか出せない。

しかも起き上がり動作中の相手には空振りするため、絶対に確定するシチュエーションが存在しない。

・ "ひっくり返す" は、一部キャラ (変身後シャンプー、変身後良牙) に当てると普通に相手が吹き飛ぶ。特に意味はない。

・一部キャラ (変身後シャンプー、変身後良牙) で可能な操作は、ジャンプ攻撃、弱パンチ、大技のみ。


<投げ技>

・このゲームで投げ技が成立するのは、立ち状態の相手を正面方向から投げた場合のみ。

しゃがんだ相手や背向け状態、横を向いた状態の相手は投げられない。

・投げ技で相手を掴む動作は、打撃技判定となっている。

このため、掴みを相手の打撃技と相撃ちさせられる。相撃ちした相手は、のけぞりが短い地上やられとなる。

・空中の相手に投げ技の掴み部分を当てた場合も、打撃技として機能する。投げの掴みを空中コンボに組み込めるということ。

・地上コンボには組み込めないと思われる。火中天津甘栗拳ヒット後など崩れ落ちる相手を掴めないため。


<基本システム>

・防御力にはかなり差があり、ラスボスのルージュは最も柔らかい八宝斎の2倍くらい硬い。

・根性値 (残り体力が少ないほどの防御力アップ) の補正がかなり激しい。

・削りダメージは無い。

・一部キャラ (八宝斎、変身後シャンプー、変身後良牙) は、投げ技を喰らわず、防御に上中下段の区別がない。

つまりレバー後ろ入れっぱなしでガード不能技以外に対しては無敵ということだ。


<軸ずれ>

・このゲームはキャラクターの存在判定や喰らい判定が、3Dモデルと完全に一致している模様。

そのせいなのか、とにかく軸がずれる。

これにより何が起こるかというと、コンボ的には空中コンボでの拾い方が安定しない。

また密着状態で出された技では、軸がずれてガード方向が突然左右入れ替わったりする。

変身後玄馬の66強Kに至っては、事実上のガード不能技となっている。

(十数回攻撃判定が発生する突進技なのだが、途中で軸がずれてガード方向が左右に入れ替わるため)

・対戦の組み合わせによっては、ラウンド開始時からダッシュし続けるだけで軸がずれる例もある。

このゲームでは相手と反対方向にダッシュし続けられないのだが、

軸ずれを利用すると判定がバグるようで、相手と反対方向にダッシュし続けることも可能。

このゲームはステージが無限フィールドなので、キャラの組み合わせによってはダッシュする相手に追い付けない。


<変身システム>

・時間経過でステージ上に降る雨や間欠泉に触れると変身する。

・投げ技などの演出中に変身することはない。

・変身後はラウンド開始時のようにお互いが向き合った状態でスタートする。変身を挟んだコンボは不可能だ。

・変身中は一切操作不可能。変身中にもタイムカウントは進行する。変身中にタイムアップしても、特にバグは起きない。

・雨や間欠泉による変身判定は一瞬しかないようで、一度の雨や間欠泉で1Pと2Pが両方変身することは起きない。

・雨や間欠泉による変身判定は必ず画面半分であるようで、1Pと2Pのどちらかは必ず変身判定に当たることとなる。

つまり、乱馬同士の同キャラ対戦で1Pと2P両方が変身を免れるということは不可能ということ。

・説明書には 「実際には降らないこともあります」 との記載があるが、予報マークが出現して降らないケースは、

予報マークが発生してから降るまでに相手をKOした場合のみ。それ以外の場合は必ず降る。

なお、KO後に雨や間欠泉が発生して変身することは起きない。

・予報マークは、必ず雨→間欠泉→雨→間欠泉→雨……の順で発生する。

雨と間欠泉のどちらが発生するかは、予報の発生時点で確定して順番が進んでいる。

・予報マークの発生と降るタイミングは、ラウンドの制限時間によって固定。

たとえば1ラウンド30秒の場合、残り19秒時点と残り9秒時点で雨か間欠泉が降る。

・普通に考えるとお天気マークの予報が発生しなくても雨や間欠泉は降るはずだが、

このゲームでは、お天気マークの予報が何らかの事情で発生を潰された場合、雨や間欠泉も降らない。

具体的には、1ラウンド30秒で対戦時の残り19秒時点で乱馬や玄馬が変身した場合、そのラウンドは次の雨や間欠泉が降らない。

(※乱馬と玄馬は変身モーションが長いため、変身のロードでタイムカウントも多く消費する)

・雨や間欠泉は、キャラクターが地上にいる時か、地上すれすれに浮いている時にしか降らない。

キャラクターが浮いていると降りだすのを保留する。

・変身中や変身の瞬間にはキャラクターの喰らい判定が消えているため、変身と同時にKOするといったことは出来ない。

・あかねvs良牙の対戦では、必ず雨も間欠泉も降らない。良牙=Pちゃんという事実をあかねは目撃できない。原作再現だろう。


【小ネタ】

・公紋竜の最終奥義が 「錦絲緊縛翔」 と誤植されている。これは原作にある必殺技のため正しくは 「金絲緊縛翔」 。

・ロード画面で動く工事現場の作業員は、コントローラーで操作可能。

・対戦モードでのキャラクター選択画面。キャラ決定時ボイスが流れている最中はもう片方のプレイヤーはキャラを決定できない。

しかし1P2P同時にキャラを決定すれば、やや時短になる。


【裏技】

・ラスボス:ルージュの使用方法。

1Pはキャラクター選択画面で、カーソルを乱馬から時計周りに動かして乱馬で決定。

2Pはキャラクター選択画面で、カーソルを良牙から時計回りに動かして良牙で決定。

なお、ルージュ同士での同キャラ対戦は不可能。

1P2Pが同時にルージュ使用コマンドを成立させた場合、先にカーソルを乱馬か良牙に合わせた方がルージュとなる。

ルージュの使用を取りやめたい場合、乱馬あるいは良牙から他のキャラクターにカーソルを動かせば良い。

なお、ルージュのステージはステージセレクト機能でも選択不可能のようだ。

・鬼界ヶ島の13番目のポイントは、八武岩が残り1つの状態などでマップに出現するようだ? 正確には不明。

マップに出現しても特にエフェクトなどは発生しないので、正直気付きにくい。

今月の 『八乙女×2』 第19話 感想

・文化祭エピソードである今月の 『八乙女×2』 感想。

第19話 「芸術の秋なんて言わない」 の感想だ。

4コマ漫画パートが8ページ、ショート漫画パートが4ページ。文化祭で色々見せたいシーンが多いのか4コマ漫画の割合が高めだ。



前半4コマパートは、文化祭がメイン。

開幕1コマ目は学校の校門が装飾されて入場門になっているが……亀とキノコがあしらわれてる入場門って何だよ……!

学校名が "亀の頭中学校" だから亀は回避不可としても、キノコまであれば完全に下ネタである。

ちなみに入場門に書かれた文字は "WELCOME" ではなく "WELCOM" だ。"E"が無い。

氏家ト全先生のマジの誤字かとも思ったが、さすがにこうも目立つミスは無いよなあ。

作中では、装飾にあしらわれた亀の甲羅が着色されて "E" の文字になっていたりするのだろうか……?

ちなみに入場門にはアヘ顔アニマルのシリーズらしき着ぐるみもいる。さくらたんのようなマスコットキャラではないと思う。


2本目 【アダルトランド】 では、八乙女カイたちのクラスの出し物が風船釣りだと判明。

八乙女ハルルの "子供のお客さんばっかだね" の台詞に、いや君らも子供じゃないのと思ってしまった。これが老いか。

でもまあ自分が中学生なら小学生の事は子供って言うだろうな。リアルな表現か。


【パシャパシャパシャパシャ】 では、ドストレートなサービスカットが来た。

風船釣りのため水に濡れた泉ルイが、制服から着替えてメイド服姿になるぞ! ド直球の良さがある。

タイトルの 「パシャ」 は水風船が跳ねる音とスマホで撮影する音のパシャがかけてあるのですね、とかもう置いておこう。

メイド服の足元が見えないのが惜しいですね、生足だったのか絶対領域だったのか。

もしも 『八乙女×2』 がアニメ化されたら、この回の泉ルイはきっと長いことメイド服姿で過ごすことになるのだろうな……


【がんばり屋】 、背景で八乙女ハルルと本木アユムからたこ焼き食べさせてもらってる武隈アキナが可愛いな。

どういう経緯でそう2人からたこ焼きをあーんしてもらったようなシチュエーションになったのだろう。気になるところ。

それはともかくメインのボケは、"嫌な顔した方が逆にウケがいい" の台詞だ。

初見時 "嫌な顔しない方が逆にウケがいい" と誤読して、芦田ホシノは一体どれだけマニアックなのか……と思ってしまった。

嫌な顔した方がウケがいいのは、直前の 【パシャパシャパシャパシャ】 の泉ルイを見ての通りだ。このジト目を見よ!


【初心者歓迎】 からは麻雀編だ! 氏家ト全先生の漫画で麻雀シーンが描かれるのって何気にこれが初じゃないか?

麻雀牌描写が多牌や少牌してないかを数えたのは人生で初めてなので、氏家ト全先生の漫画で描かれたのは初という認識だが。

ちなみに今回の最新19話で麻雀部に所属してる黒松君、第12話では将棋部に入部していた

部活を変えただけか? あるいは今回のためにいきなり麻雀部に設定が変更になったというメタな理由か? 謎である。

麻雀部の友達イコール黒松君なのは、八乙女カイのスマホのLINEの画面を見るにも確実だし。

第12話が単行本2巻に収録された時、黒松君の台詞が変わっていたらメタな理由だと確定しそう。


【ぱい】 を読んで 「パイ 並べ方」 などで検索したところ、パイはパイでもアップルパイなどのパイが検索結果に並んだ。

八乙女ハルルの検索は完全にこの時のためのボケでありそうね。


脱衣麻雀ネタで脱衣する4コマや8コマのタイトルが、【お約束ムービー】 【ムービーその2】 なのは何か笑った。

ムービーなの? と思ったけど、たしかに麻雀は実際にしたことあっても脱衣麻雀はしたことない。

脱衣麻雀による脱衣は、多くの人にとってムービーでありそうだ。

ちなみに2度ある脱衣シーンは制服の上に羽織ったカーディガンを1枚脱ぐだけですが、2コマぶち抜きだし気合も入ってる。

ていうか黒松君の "オレがにらんだ通りお前達呼んで正解だったぜ" は、どういう意味なのだろう。

黒松君にとって八乙女ハルルは、下ネタ好きな人って認識はありそうだけど。

麻雀×下ネタで、脱衣麻雀の光景が見れるところまで読んでいたの? もしそうならスゲェ。


【敗者の弁】 、これシチュエーションもツッコミも簡潔で良いなあ。


後半ショート漫画パートは、祭りの後。

文化祭の終了直後のシチュエーションだ。

そういや一般の客も入場できるっぽい文化祭だったけど、八乙女カイたちの家族は登場しなかったな。

武隈アキナの妹とか初登場するに良さそうなタイミングの回と思えたが、そこはおあずけだ。

文芸部だからと部誌を出すような活動も無かった。結構意外かも。


文化祭が終わって後夜祭が始まるシチュエーションですが。

内容的には、八乙女カイと八乙女ハルルの2人のためだけのショート漫画パートだ!

後夜祭である体育館でのカラオケ大会は完全にスルーで、2人きりで部室でまったり過ごす。

泉ルイが生徒会役員としてカラオケ大会の準備をしたり、芦田ホシノが門脇先生に連れていかれた様子も八乙女カイは目にしない。

後夜祭の喧騒が部室の外から聞こえるだろう中、八乙女カイと八乙女ハルルは部室でゲームの対戦だ。

ド直球な青春描写に目が焼かれそう、眩しすぎる。


ちなみに2人が遊ぶゲームはスマホアプリの 『RHYTHM BATTLE』 というゲーム。音楽ゲームであろう。

作中ゲームとしてこれまでたびたび登場したモンデスではなかった。

まあこの場面で似合うのは音楽ゲームだし……もあるが、実際問題八乙女カイたちはモンデスから次のゲームに移っていそう。

「モンデスは?」 ともし聞けたなら 「もう飽きたし遊んでない」 との返事が返ってきそう。中学生の時間感覚的に考えて。


今月の感想終了。

次回予告は "次回、お寒うございます!! 年の瀬に粉雪舞う……" とのことだ。

去年はクリスマス展開だったけど、今年は何があるのかな。終業式か、あるいは年越しか?

冬休みだし、ショート漫画パートは八乙女家で過ごす話になるだろうと予想してみる。