・ 『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』 のプレイ感想。
まず最初に、ネタバレについて。
この感想では、犯人や被害者やトリックなど、ストーリー面での具体的なネタバレは無いです。
ただし、最後の学級裁判での とあるセリフが言われる流れのみネタバレしています。
(※セリフそのものは書いていません)
また、ストーリーやおしおきに どういう感想を抱いたか、は述べています。
システム面でのネタバレは、プレイ時間や学級裁判システムなどを詳細に語っています。
過去作についても (犯人などは明かしませんが) 大雑把な感想を書いています。
なお、プレイ済み・読了済みのダンガンロンパコンテンツは以下の通り。
・ダンガンロンパ
・TVアニメ版ダンガンロンパ
・スーパーダンガンロンパ2
・絶対絶望少女
・ダンガンロンパ霧切 1巻~4巻
・ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園
・ダンガンロンパ害伝 キラーキラー
そしてこの感想は、多くの部分を回想しつつの感想となります。
というか、ニューダンガンロンパV3を最後にプレイしてから、約1年半が経過してから書いてる。
以上の前提を踏まえまして、ここからがニューダンガンロンパV3のプレイ感想っすよ。
まず、ニューダンガンロンパV3を一言で語るなら!
長いよ!
とにもかくにも、ニューダンガンロンパV3はプレイ時間が長時間!
学級裁判もだらだらと長いよねー。
最も印象が強いのは、最終章における学級裁判の長さ!
最終章に至るまでで、V3の学級裁判が非常に長いことは身に染みていた。
だから 「よし、今夜は充分に時間を確保して最後の学級裁判からエンディングまで見るぞ!」 と臨んだが!
あまりに時間がかかるため、日付が変わって1時間以上してもエンディングに到達せずー。
結局その日は 「多分クライマックスの一番盛り上がってる場面だけど今夜は無理! 寝なきゃ!」 となった次第。
最大の山場だろうシーンでプレイを中断して寝るに至ったよ……
ダンガンロンパの学級裁判は、1 → 2 → 3 とシリーズが進むごとに長さを増している。
だからか2からは一時中断の休憩が挟まり、前編と後編に分かれるようになった。
素晴らしい配慮だけれど、3では休憩が2回入れても良かったのではないかなーと感じる長さだった。
3のプレイ時間が長引いた理由も、ギャグ的な掛け合いが増えたからという記憶であり、いただけない。
長引くのがさ、推理パートやトリックに注力されて長引いたなら良かったけれども。
モノクマーズは良い味を出していたものの、プレイ時間の長さを助長していて、良さと悪さは半々かなー。
ちなみに自分のプレイスタイルは、ボイス付きのセリフは全てボイスを聞くスタイル。
学級裁判では論破ポイントがすぐに分かっても、1週目は発言を全部見る。
ボイス付きセリフを読み終えたらスキップするなどしてたら、もう少し早く終わったかと思う。
おまけ要素的な愛の鍵などの入手にも、所要時間が超かかるのも面倒くさい。
というか正直、V3ではダンガン紅鮭団は1キャラもクリアしてない。
愛の鍵も、1,2キャラにだかしか確認してない。
クリア後のおまけモードは、絶望のダンジョン モノクマの試練はクリア済み。
超高校級の才能育成計画は、好きなキャラについてのみクリア済み。
いきなり否定的な感想だが、悪いところは……あとはミニゲームくらい。
先に悪いとこだけ全部書かせてくれー。
ミニゲームとは、ダンガンロンパおなじみの学級裁判での、ノンストップ議論以外のやつ。
シリーズが進むにつれ、新システムが導入されてるけど、V3では微妙なものが多かったかと。
微妙って言うか……V3は、ミニゲームとしてしっかりした作りを目指して裏目に出た感じ。
この手のミニゲームって、頭で考えることの難易度を上げる程度が良い塩梅かと思う。
それが出来すぎているから、学級裁判から浮いてしまった感じがあったね。
理想は2の匙加減、言うたら単独で遊ぶにはぬるすぎる程度あたりが最適かなぁと。
あと、隠れモノクマがミニゲーム中に配置されてるってのは普通にダメでしょ……
他には理論武装がなー! これも2のようにあってほしかった。
いっそう音ゲーらしくなりゲーム性なるものは向上してるのだろうけど、実装目的とそぐわないのでは。
理論武装に至った時点で謎は全部解明されてるはずで、これカタルシスを増す為のシステムでしょうに。
ストーリーへの集中が削げそうな微妙にシビアな判定で、馴染んでなかった感じがある。
ほか、V3の目玉である嘘のコトダマも、ゲームシステムとしてはおまけ程度の扱いなのも微妙だった。
ただ新システムの中でもパニック議論は良かったね!
パニック議論は、単純にもっと回数増やしてほしかったなーと思える楽しさ。
反論ショーダウン真打も、2より操作性が向上しておりグッド。
議論スクラムは期待が持てる出来栄えで、続編があればベタ褒めできるシステムになっていそう。
あと愛の鍵!
先述した通り一部キャラでのみ確認したのだけど……これランダム性が酷いなー。
発動相手も発動タイミングもランダムじゃない?
おそらく、本編のストーリーを最悪に阻害するならこのタイミングだろう、って形でイベントが発動したよ。
直前のメインストーリーを台無しにするような相手に発動して、えーってなった。
さてさてそして、ニューダンガンロンパV3の良かった点は!
いやー俺どうしてダンガンロンパにはこうもパロディや直球に下品な下ネタが多いのか、分かってなかったのだよね。
何故こう、サービスシーンというよりも眉をひそめるようなエロが多いのだろう? と。
変な下ネタや唐突なパロディが多いなーとは感じていたけど、理由は思い至らなかった。
でもニューダンガンロンパV3をプレイして、やっとその答えだろう理由が推察できた。
ダンガンロンパはパロディネタや下ネタをやりたかったのではない、「悪趣味」 をやりたかったのだ! と。
悪趣味ジャンルの一環としての下ネタやパロディだったのだ、と。
過去シリーズどころか、ダンガンロンパとは無関係な他作品のネタバレが唐突に挟まるのも悪趣味のためだろう。
悪趣味をやりたかったから、V3ではおしおきも悪夢に見そうなインパクトなのかなと。
個人的には、3人目の被害者が5章での死に方をするのかなーと予想していたのだけどさ、
なるほどやはり5章の死に方は用意されていて、そして大トリ的に出してきたかーと膝を打ったよ。
5章死体発見後のシーンで、BGMも初めて使われる楽曲に変わるものね! あの展開は良かった。
個人的に最も悪趣味で最高だなーと感じたのは、最後の学級裁判の途中のシーン!
ここで何度か同じようなニュアンスのセリフが続けて出てくる展開があるのよ。
で、その発言者の一人があのキャラであることが最高に悪趣味で最高。
その流れでそのセリフを言うキャラが、共通点を持つ他のキャラを差し置いてそいつであるのかよ……!
史上最高の悪趣味を目指したからこそ、このV3のストーリーだったのだろうな。
スーパーダンガンロンパ2ではそんなに悪趣味じゃなかったじゃん、とは思う。
たしかにあれはしっかり青春・爽やかな後味だったし、それもあって一大傑作ゲームだったと俺は信じてる。
でもあれは予期せぬ化学反応であり、スタッフが目指してた地点ではなかったのだろうなーと。
ストーリーについては人様の感想を読むと……いや、やめておこう。
よその感想は検索してよそで読んでくれ。
個人的には好みのポイントはそれなりにあったね。
「事件の首謀者は16人の中の誰かなのか? それとも他に隠れているのか?」
「首謀者とモノクマは最後にどうなるのか?」
「物語はどのようなラストシーンで終わるのか?」
とかは好みだった。
そんなわけで、点数を付けるなら100点満点中で75点くらいですかね。
やっぱり、プレイ時間が冗長なのが最大のマイナスポイント。
隠れモノクマの捜索も、探している時間は無駄だったなぁって印象だし。
ちなみに、1の点数は90点オーバー、2は1より2倍近く面白いって当時のプレイ感想で書いてた。
今振り返ってもまあ評価は変わらない感じ。