『生徒会役員共』 「#519」

・一週間遅れでの感想となるのですが、この回 「#519」 は感想を遅らせてる場合じゃない衝撃的な回ですよ!

今までの 『生徒会役員共』 史上、過去最高に青葉トオリが可愛い回だ!

青葉トオリに限って言うなら最高傑作回なのでは?

一般的には英稜高校生徒会編というくくりかもしれない。

そんなわけで、『生徒会役員共』 「#519」 感想。


今回のメインテーマは "掃除" ということで、扉絵は掃除モードの魚見チヒロ。

そこを見たらさ、早速目に入れるべきは開幕 【ぷ~ん】 の青葉トオリだろ!!

「オニオンライスとギョーザです」 、お昼に食べたメニューをガッツポーズ付きで自信満々に言い放つその態度!

表情も何もかも素晴らしいよ。

この 【ぷ~ん】 は掃除のきっかけに至る "くさい" の臭いの元が説明される4コマなのですが、そんな臭わせるの凄くない?

そこまでニンニクの香りを漂わせて自信満々でいられる活きの良さも魅力的だ。

もうこれはさ、氏家ト全先生が 「青葉トオリって可愛いな」 と再発見されたのだろうって言える魅力が漏れ出ている。


2本目 【キャッ♡】 で同意する青葉トオリも可愛いでしょ。

頭の上半分だけしか見えてないのは、お饅頭みたいっつーかゆるキャラみたいな雰囲気だし。

そして今回の天草シノたち桜才生徒会4人の出番はここ1コマだけ。

本日この日は、桜才生徒会を招いて英稜生徒会との交流会があるのだと。

汗かいた体操服を生徒会室で乾かしていた広瀬ユウはともかく、青葉トオリはその辺の予定は頭に入っているはず。

青葉トオリは一体どうしてそんな日に、ニンニク臭い料理を…… そういう味が好みなのか?

それとも、桜才交流会に備えて気合を入れるつもりだった、とかならそれもまた良さがある。


そういや桜才生徒会は、4人揃って昼食を食べているシーンがよくある。

それに対して、英稜生徒会が揃って昼食を食べているシーンって無いのだよな。たしか一度もなかったはず。

今回でも、青葉トオリがお昼に何を食べたか森ノゾミは知らない、って描写があるし。

英稜生徒会の4人は、お昼は普段から別々で食べることが多いのかも。

むしろ桜才生徒会の方が一緒に食べることが多すぎるのかな。

校風の違いによってこうなっているのかもしれない。


それはそうと、この 【キャッ♡】 のオチは笑った。

「恥ずかしいトコ見せられない」 の台詞からこの落とし方を普通は思い付かないでしょー。

森ノゾミの淡々かつしかし適切なツッコミも面白いし。

天才の発想だ。


3本目 【重い一撃】 、これはウオミーのセリフに頷いてしまった…… なるほどー、とまで思ったね。

言われてみれば納得できる消臭法だが、それでもこの濡れタオルを振り回すって消臭法を最初に考えた人はスゲェよなー。


ちなみに広瀬ユウの顔や髪形が何やらだいぶ変わってる。

イメチェンしたのかなーというか、髪の毛の跳ね方も目のキラキラした感じも登場初期と違いすぎる。

昔の広瀬ユウは柱の登場人物紹介でも確認できるぞ。

こうして見比べると、初登場時は男子と間違えられるのも納得だったが、今では完全に初見で女子と分かる外見になってる。


そしてこの回のメインと言えるネタが来た!

この 【奥までいった】 、読んだ? 読みました???

1コマ目の時点で青葉トオリが充分に可愛いのだけどさあぁ、3コマ目で青葉トオリの舌が見えてるじゃあないですか??

ドチャくそエロいよねーー!!

えっちだ…… 最高か?

こんなサービスシーンがいきなり来るとは思わなかった、完全に不意を突かれたね。

はあああぁぁ 「俺こそが青葉トオリの舌や口腔に歯ブラシをかけてやりたい!」 と思った読者が絶対相当数いるでしょ。

絶対にこう、特に露出も性行為も無いけど、椅子に座らせ縛り付けたあの娘に歯磨きや舌磨きするだけの薄い本があるのだろう。

そのようなジャンルの同人誌の存在の確信を得た。

「おえ~~~」 ってなってる様子がドア越しで見えない展開であることさえ惜しみたい。

もうこれその後の片付けとかもどうにか描かれてほしかった、などと思ってしまったほどだな。


そしてラストの 【はね見えた】 の青葉トオリのポーズも神懸かり的であろう。

こんな無邪気で可愛らしいポーズを青葉トオリに……!?

はあぁぁぁ天は二物を与え賜う、神か悪魔か、罪深すぎる可愛さだ。

でもたしかにこんなポーズを取りえる登場人物は他にあまりいないよね。

三葉ムツミとかピュアだし津田コトミも子供っぽいけど、こうここまで子供っぽいポーズは取らないだろう。

他にはアスカちゃんあたりならするだろうな、っていう無邪気さあふれるポーズだ。

更にこの8コマ漫画、オチのコマで青葉トオリが魚見チヒロや広瀬ユウと完全に同列なのもよい。

モブ生徒と同列の扱いだったのに、今や完全に名前アリの登場人物の1人に成長したなーと伝わってくるコマだ。

森ノゾミのナプキンの羽根が見えて臭いを気にしてるのではと推察して、そしてこの表情になるのも良い。

昔だったらこういうシーンでコマの外に追いやられて、表情を見せてくれることも無かったはずなので。


感想終了。

いやーやっぱこの回の見所は、改めて振り返っても青葉トオリだったな……

「青葉トオリは魚見チヒロと同じ回に初登場している」 というのがとても信じられない目立たなさは過去の話だ。

もう2019年の今では、氏家ト全先生にとっても充分に見所を見出された登場人物の1人に成長した、と分かるエピソードであった。

ぜひとも単行本18巻では登場人物紹介に加わってほしいし、表紙も飾ってほしいよ。